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ホスピスナースのカルテ

「いのちをいただく」

2016.11.14 14:17

絵本です。内田美智子さんという方の作品です。


食肉加工センターで働く坂本さん。

毎日牛を殺すことが仕事で、それが辛くていつかやめたいと思っています。


ある日、そのセンターに、牛と一緒に女の子がきます。

「みいちゃんごめんね、みいちゃんごめんね。。」


女の子のおじいちゃんは

「この子はみいちゃんと一緒に育ってきた。だけん、ずっとうちに置いとこうとおもっとった。

でも、みいちゃんば売らんと、お正月が来んとです。明日はよろしくお願いします」

と。


坂本さんは「もう仕事は辞めよう」と決意します。

明日も休もうと。


坂本さんが家に帰って、そのことを小学生の息子に話します。

息子は坂本さんに言います

「でも、やっぱりお父さんがしてやってよ。

心の無か人がやったら、牛が苦しむけん」


坂本さんは迷いながら仕事に行って

「みいちゃんごめんな。みいちゃんが肉にならんとみんなが困るけん」

みいちゃんは坂本さんに首をこすりつけてきました。

坂本さんが「じっとしとけよー。」と言います。

急所を外すと、牛は苦しむからです。

みいちゃんはじっと動かなくなります。

そして大きな涙がこぼれます。牛の涙を坂本さんは初めて見ました。


といったお話です。


切ないけど、大切な真実だなぁと思いました。


今満たされている生活は、いろいろなものの上に

立っているんだなあと思います。


坂本さん、この仕事、毎日辛かったんだろうなあ。

小学生の息子さん、まっすぐな心って人は本当は持ってるんだなあ。

みいちゃん。大事なお友達を失う辛さを心に持って生きていくんだろうなあ。

おじいちゃん、家族を守るために、孫の涙を見るのは辛いんだろうなあ。


知っている世界って本当に小さいと思った絵本でした。


今日もご飯をいただけたことに感謝して。

ごちそうさまでした。