DAZの使い方やTipsを初心者向けに日本語で解説する:GPUが動かない時
こんにちは、かすみんです。いつも見てくれてありがとうございます。
DAZ Stuioの使い方やTipsについてコツコツと書いていきたいと思います。
今日はホットな話題です。GPUが仕事をしてくれないよー助けて!DAZがGPUを使ってくれる設定ってないのかな~という初心者じゃなくても困る問題です。動いてないよね、遅いよね、何が原因なのーとお困りの方向けの記事です。
最近は止まらないように編集中はGPUをオフにして作業をしているのですが、レンダリングの時も上手く動かないというのはよくある話のようで、重いデータを使うと自動でGPUからCPUのみに切り替わってしまう現象も起こります。というか起きたので対処法がないか探してみたら、見つけたので書いていきます。
Render Settingsペイン > Editorタブ > Optimization項目 > Instancing Optimization
これをAuto(オート:自動)からMemory(メモリー)に変える。またはSpeedにする。これで上手くいくかと思います。
詳しくはわかりませんが、Optimization(オプティミゼーション:最適化)のInstancing Optimization(インスタンシング:インスタンス化、データ生成)ではシーンデータからレンダリングする際のメモリーの確保などをモードで変えているようです。
Autoでどのように動作しているかはわかりませんが、Memoryに切り替えることでメモリが少ないパソコンの環境に最適化しているのではと考えます。Speedではレンダリングが高速化するような設定だった気がします。
DAZではシーンデータが大きくなり確保するメモリー、たぶんGPUのグラフィックメモリーだと思いますが、十分でないとソフト側が判断すると自動でCPUのみにFallBackされるようです。テクスチャの多い多数の衣装や複数のフィギュアを使うなどの場合が考えられます。
同じくRender SettingsのAdvanced(アドバンスド)にはGPUを使うセッティングの他に
FallBack(フォールバック:後退する)をAllow(アラウ:許可する)のチェック項目があり、CPUのみの不完全な状態でレンダリングするかを選べるかのような設定がありますが、たまにGPUが仕事をしてくれない時があります。
FallBackの状態だとGPUが使われずCPUのみでレンダリングを行うため、当然レンダリングの速度が全然違います。タスクマネージャーでメモリーの使用量などは確認できますが、GPUが動いているかは他の監視ソフトなどを使うことになります。
ちなみにDAZではGPUやCPUは起動しているだけではほとんど動かないので、編集作業を途中で止めていても負荷は小さいと思います。閉じてシーンを読み込む方が時間が掛かってしまう時は少しの間なら起動したままでも問題ないかなと思います。ただシーンを読み込んだ起動直後はなぜかGPUを勝手に使ってしまうので、Irayに一度切り替えクロックが落ちるのを確認するといったことをやっています。
あと負荷が掛かるシーンを作るためにフィギュアのインスタンスを80体ほど生成してレンダリングしてみましたが、普通にAuto設定で通ってしまったので、インスタンスならそれほどメモリも使わないことがわかりました。ただシーンは重くて動きが鈍くなります。たぶん画面に80体も入ってないので、盛りすぎた感があります。
インスタンスは中身のないコピーとでもいいましょうか、同じ形を複製して配置できる機能で、個別にポーズや色などは変えられませんが、ボリュームを出す際には活躍します。これだけでもレンダリング時にメモリは4GBくらいシステム全体でも6GBくらい、シーンデータも2MB程度なので、見た目よりスカスカです。
GPUでレンダリングすると何十倍もCPUより速いので、思い切ってグラボやパソコンを買い替えてしまうのもいいですね。というかいいですね!