「宇田川源流 日本万歳!」 ガチャガチャというもっとも日本の「平和」を象徴する素晴らしい文化がわかるか?
「宇田川源流 日本万歳!」 ガチャガチャというもっとも日本の「平和」を象徴する素晴らしい文化がわかるか?
月曜日は日本のすばらしさを再確認する「日本万歳!」をお届けしている。日本には普通でありながら世界ではそんなことはあり得ないというようなことを見て、その内容を皆さんに紹介し、そして、その内容がある理由を考え、改めて日本のすばらしさを多くの人で感じようということである。
実際に「小さいこと」や「くだらないこと」かもしれないが、しかし、そのようなくだらないことや小さいことが実はすごいことであるということは少なくない。毎日、毎日、目にしながら、そのことがそこにあるということの意味が全く見えていないということがたくさんあるので、その内容をどのように考えてゆくのかということが非常に重要なのではないかと思うのである。まさに、日本というのは、世界から見たらすごいことが、いつの間にか庶民の間に広まって、そして庶民の文化になってしまい、その日本のすごさが「何でもないこと」になってしまっているのではないか。その何でもないことを改めて「日本はすごい」などといっても、あまりすごいと思うことはないし、逆に謙遜してしまうことが少なくないのである。
しかし、すごいことはすごい。よく言われることではあるが、蛇口をひねれば飲める水が出てくる。トイレで流す水も飲める。食堂に入ればお茶が無料で出てくる。そんな国は日本以外にはない。いや、水は買わなければ飲めないのが世界の標準なのだ。そしてもう一つ言えることは、そのようなことがわかって、なおかつ、外国から観光客、つまり水に金を払う人々が来ても、水で金をもらうことはないのである。
このように日本人の場合、日本人一人一人の中にしっかりとした倫理観があり、そして自分の生活の中で自分の倫理観で考えるように行動するのである。
ガシャポンデパートがギネス認定 東京池袋、世界記録3000台
「単一会場におけるカプセルトイ機の最多数」としてギネス世界記録に認められた「ガシャポンのデパート 池袋総本店」の認定式=18日午前、東京都豊島区
バンダイナムコアミューズメント(東京)が運営するカプセルトイの専門店「ガシャポンのデパート池袋総本店」(東京都豊島区)が18日、ギネスワールドレコーズ社による「単一会場におけるカプセルトイ機の最多数」として世界記録に認定された。店舗は約3千台を設置しており、認定によって話題性を高め、集客力のさらなる向上を図る。
同店は2月にオープン、アニメのキャラクターグッズなどが人気。1個1500円の商品もある「プレミアムガシャポン」も用意した。キャッシュレスで回すタイプを含む計3026台があり、そのうち硬貨を入れて回す3016台を審査した。
2021年3月18日 11時42分 共同通信
https://news.livedoor.com/article/detail/19869084/
さて、今回はガシャポンデパートの話題である。ガシャポンというのは、知らない人は少ないと思うが、少額とはいえお金をいれて、玩具が出てくる「自動販売機」である。ある意味でカプセルトイというような言い方になるようである。
さて、これが最も「日本らしい」内容なのである。一つ目は「自動販売機」である。自動販売機というものを海外旅行で見たことがあるだろうか。もちろんホテル内など、室内などで自動販売機を設置しているところは少なくない。何しろ、治安が悪いところで「金と商品」が両方入っているものが近くに監視員もなくそのまま置いてあるなどということはほとんどないのである。以前、まだここまで裕福ではなかった中国の大連で自動販売機を10台設置したことがある。もちろん屋外である。翌日、10台の自動販売機の機会そのものが全てなくなっていたのである。日本以外の国はそのようなもの。もっと貧困な国では、もっと大変なことになるであろう。
自動販売機というのは、まさに、日本の「平和」の象徴である。そこに金と商品があることがわかっているにもかかわらず、その金と商品を盗むことはしない。まさにその倫理感がそのようなことをさせない。
そしてもう一つ、そのカプセルトイの詳細な描写やウィットにとんだ内容の細工の内容が、かなりミニチュアになって入っているのである。まさにそのような細かい細工を作ることの技術、それを数百円で手に入れることのできるような日本の生産システムは、やはり日本が世界に誇る力なのではないだろうか。
細かい細工だけではない。その中におけるユーモアのセンスや作品のコンセプトのようなものが、計算されつくされているというような状況であり、子供のおもちゃでありトイといわれるものであるにもかかわらず、その内容がしっかりと作られ、手を抜かない状況になっているということではないか。
そして、そのような玩具が「コレクションされる」ということである。一回で終わってしまうのではなく、すべてが「コレクション」というような日本人の最も得意な習慣があり、そのことによってうまくゆくようになっているのである。
まさに、ガシャポンほど日本らしい物はない。日本の生産力、そして治安、そのうえで日本のコレクションするというような収集癖、そして日本人の好みに合わせたマーケティング、それが詰まったものがこれなのである。世界にない日本のすごさの凝縮系なのではないか。