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台湾、中国空軍による過去最大の侵攻を報告

2021.04.04 01:00

 華国の軍用機20機が3日(土曜日)に台湾の防空識別圏に侵入し、台湾国防部が発表した中では最大規模の侵入となり、台湾海峡の緊張が劇的に高まった。

 国防部によると、台湾空軍はミサイルを配備し、防空識別圏の南西部への侵入を「監視」したという。また、緊急出動した空軍機は無線などで華国機に警告を発した。

 国防部が昨年、台湾南部と南シナ海の台湾領プラタス(Pratas)諸島の間の海域をほぼ毎日、華国軍が飛行していることを公表して以来、華国空軍によるこれまでの最大規模の侵攻となった。

 華国軍機の一部は、台湾の南側の空域を飛行し、台湾とフィリピンを隔てるバシー海峡を通過したと、国防部は声明で発表した。

 台湾の安全保障計画に詳しい人物が語ったところによると、華国軍はバシー海峡を航行する米国の軍艦に対する作戦を想定した演習を行っていたという。

 台湾を自国の領土と主張する華国は、ここ数ヶ月、民主主義の島である台湾の近くで軍事活動を強化しており、台湾当局はこの動きが地域の安定を危うくしていると指摘している。

 核搭載可能な『H-6K』戦略爆撃機4機、『J-16』戦闘機10機など、華国の戦闘機が多数参加したことは異例である。国防部によると、今週2件の戦闘機墜落事故を受けて、台湾空軍はすべての訓練任務を停止していたためだとしている。

 華国国防部は公式の声明を発表していない。華国は日頃から、このような演習は異常なことではなく、主権を守るという国の決意を示すためのものだと主張している。

 台湾と米国は31日(水曜日)に、華国が海警局による外国船への発砲を可能にする法律を可決したことを受けて、沿岸警備に関する協定に署名し、政策調整のための沿岸警備隊作業部会を設置した。

 米国は多くの国と同様に台湾と正式な外交関係を持っていないが、法律により台湾の自衛を支援する義務を負っており、台湾の主要な武器供給国でもある。