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HIKARU's Ownd

クラウドファンディング≒元気玉

2016.11.15 14:48

いま僕が勤めているサイバーエージェントも子会社を持っていますが、最近はクラウドファンディングで一般の方(投資家では無い方)から少額ずつの資金を募ってプロジェクトを起ち上げる、というモデルが割と主流になって来た気がします。

各社それぞれのカラーがありますが、アフリカにまつわるプロジェクトも多いです。


一時期は、「学校をつくる」「井戸を掘る」など、プロジェクトのカテゴリが単一的なイメージでしたが、結構バラエティに富んで来ています。


▼ケニアの大豆農家の安定した収入を守る卸業務を拡大したい!

https://readyfor.jp/projects/Alphajiri


▼日本とアフリカの子どもたち2000人をダンスでつなげたい

https://camp-fire.jp/projects/view/9847


▼タンザニアの無医村へ薬を アフリカ版「置き薬」プロジェクト

https://readyfor.jp/projects/AfriMedico_OKIGUSURI/announcements/45179


これからの時代は、単なる『消費』では終わらず、ちょっとした『体験』のようなコトができるものが選ばれていく時代になると思っています。

有形・無形のあらゆるものがシェアされていく時代です。

その流れで、クラウドファンディングのようなサービスが流行ってくることはもはや必然だとすら思います。



ただ、物事には一長一短あるもので、特にアフリカのような途上国関連のこうしたプロジェクトには、批判的な目線も多いようです。

まったくもって理解できないんですが、「アフリカ=支援・ボランティア」みたいなイメージが未だに根付いているのか、こうしたファンドを集めて運営していくようなやり方に否定的な人がいるのには驚きです。


途上国に対して、「営利を求めるのは悪」という風潮すら感じます。

無責任に、「アフリカ=◯◯◯(耳障りの良い言葉)」みたいなイメージを固めてしまっているのかもしれません。


特に、上記に挙げた一つ目の記事の、薬師川さんが10月にFacebook投稿されていた内容は印象的でした。

僕は、彼女の考えに100%アグリーです。想像すると辛いです。


あくまでも自分が好きでやりたいことやっているのだけど

日本でのアフリカに対する情報が少ない分、説明責任も感じるし

アフリカが好きだからこそ、そんな誤解は丁寧に解いていきたいし

でも人間一人の体力は有限なわけで

なんともやるせなくなって

しまいに「あ~~っ...!!(発狂)」

ってなってしまう気持ちが痛いほど分かります笑


僕はまだその渦中に入っていない人間なので、本当の意味で共感はできないのですが、誰かが言っていました。

『クラウドファンディングって現代の元気玉だよね』って。

人が人を応援するのに、そんな小難しい話っていらないと思うんですよね。

いつしか、時代もそうやって変わっていってくれるものと信じています。


※以下、長文ですが薬師川さんのコメントを一部引用させて頂きます。

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じゃあ農協でも良いでは無いか、それはNPOと一緒じゃ無いかと思うかもしれません。でもケニアにきて違う文化の人々を知ったらわかります。ケニアには国家で統制された農協など存在しませんので、農協などただの仲良しグループが大半です。代表が何度も変わる体制では、正しいことをしている人間が必ずしも代表に選ばれるわけではありません。横領あり、妬み、足の引っ張り合いあり。そうやってケニアで数年で潰れた農協を何度も見てきました。

だから私は、私が株主51%以上であれば私がすべての采配を持てる株式会社を選びました。

これ以上話すと何時間にもなるでしょう。これ以上の内容を、私は何度も色々な人に、笑われながら説き続けてきましたので。私の能力不足と、日本のアフリカとの距離感にいつもストレスを感じますが、この距離を縮めることも、私やアフリカに進出した企業や起業家の使命だと感じています。

もしこんな苦戦を強いられるところで能力のない私が人にお情けをいただきながら無理やり株式会社をやってるのかと、そういう印象を持った人がいて、そういうことに違和感と腹立たしさを感じるなら私に連絡をして下さい。忙しいので一人一人に答えている暇はありませんが、時間があれば答えます。

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このもどかしさが、退職を決めて公にアフリカ行きを宣言した今となっては痛いほど分かります。

僕らには無駄な時間はありません。やりたいことが明確に見えていてそれに向かって全速力で走っているからです。

周りに情報が乏しい領域なだけに、いちいちゼロベースで説明しなくちゃいけないのが骨が折れますが、そういう事を諸々考えるとめんどくさいです笑