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第三次産業革命の最中の可能性

2015.09.08 08:09

【ビジネス考察】 平成二十七年九月六日にビジネスメディア「現代ビジネス/講談社」にて、Google日本法人 元代取の辻野晃一郎が『グーグル再編の意味 〜ふつうの大企業になるのか、それとも……』を寄稿した。元同族であるが故にネット界の雄「Google/Alphabet」に対する記事は信頼性が高いであろう。当該記事は、「シンギュラリティ(技術的特異点)」を切り口にしている。用語の説明は据え置き重要な文章を抜粋する。


 | これからの10年ではこれまでの10年とは比較にならないほどの、さらなる変化を覚悟しておく必要があるだろう。シンギュラリティの到来は、現実的可能性の領域に入っているのである


現在は、第三次産業革命の最中かもしれない。第一次は、英国をメインと見做し十八世紀に起き世界で“工業化”が推し進められた。第二次は、米国をメインと見做し十九世紀に起き“大量生産”を可能にした。



<最低でも三次関数なビジネスを>

 当該記事には「収穫加速の法則」が挙げられている。この法則は、米・発明家のレイ・カーツワイルが提唱したイノベーション速度に関する法則だ。現代の技術革新は目まぐるしいモノである為、過去の延長上で未来を推定してはならない。端的には、二次関数のx軸を想定されたい。x軸を進めれば、y軸は一次関数の増加率と異なり急角度で大増加する。ここにz軸が入る。三次関数だ。例えば「3Dプリンタ(製造機)」等がある。


ビジネスユーザは、二次関数の時代を終え三次関数以上の高次関数(高次方程式)を扱う時代に入っているコトに留意されたい。「シンギュラリティ(技術的特異点)」を予測するコトは難しいが、世界企業や最新技術、社会的動向を展望するだけでもビジネスのヒントと成り得るだろう。仮想世界の登場により現実世界は変わった。PCが普及しスマホに至った。スマホは手元にある生活のリモコン(遠隔操作)になった。色んなモノを指示・操作できる。だからビジネスはスマホを土台に考える。


ビックデータは収集力が歴史上最大だ。どう利用するか?人工知能(AI)は考える。考えるがアウトソース化する。どう利用するか?3Dプリンタは大量生産には向かないものの、独自性の高い製品を自社で設計し専門業者を経て世に出すか、設計図自体を世に出す。どう利用するか?ロボット等も含め、現代の先端技術に共通する点は“人間の仕事の価値”が問われている。単純作業はプログラミングされる為、その業務を負う人材は不要になる。専門的に考える力もAIに任せる可能性がある。熟練工の技も3Dの設計図で不要になる。


大切なコトは、それらを部分採択、ないし統合し何を産み出すのか?


今後十年で求められる能力だ。