掛軸再表装 寺院所有の仏画
2016.11.15 09:00
こんにちは。五番館の池田です。
今回は愛媛の寺院様で永々と300年の時を過ごした青不動尊の再表装です。
損傷がピークに達していますね。
先の100年に繋げるため、今回で4度目の表装となるようです。
本紙の剥離が進んでいて、触れるだけでパラパラと落ちてきてしまいます。
まずは水洗いで汚れをクリーニング、解体していきます。
糊を分解し、旧裏打ち紙の除去、
前回、前々回に補強のために入れられた、鎹(かすがい)も除去します。
鎹とは本紙の折れた部分に、裏から細く、薄い和紙を貼付ける、
つなぎの役割を果たすものです。
正しい位置に鎹をあて、中裏打ち、総裏打ちと続きます。
総裏打ちは吉野寒漉き小判和紙。貼り込み後、30日前後、寝かせます。
一文字、中廻し及び風帯 / 合金欄
外縁 / 筋紬
軸頭 / 透かし金具
桐箱 / 太巻き芯付き
裏打ち / 土佐、吉野和紙3枚裏
仕上がり寸法 2000mm × 600mm
五番館ではご予算に応じた表装、修復を承っております。
表装、額装、修復の五番館
工房、事務所の所在地
〒500-8384 岐阜県岐阜市薮田南5-16-28
表装、再表装、関することはメールやお電話でお気軽にお問い合わせください。
TEL 058-272-0005
E-mail 5@gobankan.com