【Report】2021.3.29(火)小学校外国語授業づくり研究会3月プレミアムセミナーⅡ「今、求められる小学校外国語(英語)教育」(ゲスト:上智大学特任教授 吉田研作先生)開催報告
2021.3.29(火)、3月プレミアムセミナー第2弾の開催報告です。ゲストには、本研究会の特別顧問、上智大学の吉田研作先生をお招きしました。実は吉田先生は、2021年3月末日をもって、上智大学を退官されることになっています。つまり、何と上智大学特別招聘教授としての講演としては、このプレミアムセミナーがラストということになりました。そんな貴重な講演に、全国から多くの先生方にご参加いただきました。
テーマは「今、求められる小学校外国語(英語)教育」。今の英語教育改革の流れの中心的な役割を担った吉田研作先生に、日本の外国語(英語)教育の在るべき姿を、小学校だけでなく、教育全体の視点から語っていただきました。小中高の学習指導要領を4技能5領域ごとに読み解きながら、どんな力を育てるのか、どんな指導をすべきか、具体的な指導の事例を交えながら、お話しいただきました。
我々現場の教員は、どうしても目の前の「表現」だったり、「活動」や「指導法」の細かなところに目が行ってしまい、あれこれ右往左往しがちですが、吉田先生は、我々が迷わないよう、向かうべき方向を改めて明確に示していただきました。年度末のこのタイミングで、頭と心を整理することができました。新年度、気持ちを新たに臨めそうです。
(今回の吉田研作先生の資料はオンラインサロン内で共有しています。こちらからどうぞ。)
参加者の皆さんからの感想です。
・長きにわたり、英語教育の改革を牽引していただき、ありがとうございました。吉田先生の教えを反芻しながら、一歩一歩進んでいきたいと思います。
・金魚鉢モデルのお話が印象的でした。大海モデルを私自身が目指していきたいです。その意味で、このオンラインセミナーでオブザーバーの先生方、全国の先生方から学ぶ場があることが大変にありがたいです。
・吉田研作先生の最後の公演に参加することができ大変光栄です。新年度を迎える今、研作先生のお話を聞けたことで、初心に帰ることができました。楽しく、全児童が居場所のある授業を展開することはもちろんのこと、金魚鉢のように過保護になりすぎず、大海モデルの要素をうまく授業に取り入れながら、楽しさと達成感を児童が感じられるような授業を目指していきたいです。
・年度末にもう一度小学校外国語のあり方、目指す方向を再確認できました。分かっていてもどうしても、スキルや語彙を増やすことに流れていったしまっていたことにも気づけました。繰り返して声に出すこと止まりに授業だったように感じています。この講義をどのように学校でみなさんにお伝えすれば良いのか・・・これも専科の仕事だと思いますので・・。
・とても分かりやすくてためになりました。 ・本日もまた大変有意義なセミナーを有難うございました。最後のブレイクアウトでも話していたのですが、様々な困難により軌道を外れてしまいそうになる私たちに、このような機会を与えて下さり、最も大切なところへ引き戻して下さる吉田先生、白石先生、狩野先生に力をいただき、また4月からも頑張れそうです!本当に感謝しかありません。吉田研作先生のご著書を熟読しなおし、お伝えいただいた(今も惜しみなくし続けて下さっている)ことを子どもたちに還元していけるように努めたいと思います。本当に有難うございました。
・年度末にこのような素晴らしいセミナーに参加をさせて頂き、心より感謝申し上げます。
・何を目的にどう授業をしていくかを各項目別にわかりやすくご講義頂き今年度の目標が定まりました。授業に活かしていきたいです。本当にありがとうございました。
・新学習指導要領に基づく指導のポイントについて、大変丁寧に教えていただき、ありがとうございました!次年度は、レアリアを大切に、子どもにとって本物の言語活動を設定し、気づきを引き出していきたいです。そして、少しづつでも、Yes! I can!と子どもが言えることを増やし、自信をつけてあげたいと思いました。 吉田研作先生、本講義でも、J-shineでも大変お世話になりました。コミュニカティブな英語教育を目指して頑張ります!ありがとうございました。
・吉田先生のお話を、このタイミングでお聞きできて本当に有難かったです。先生のお話をお聞きすると、いつも基本に立ち返ることができ、大切なことや自分がするべきことを省みる機会となりました。ありがとうございました。
・ありがとうございました。新しい学習指導要領がなぜこの形になったのか、何のために、何を目指して指導をしていけばよいのか、整理されてすっきりと理解することができました。
・「金魚鉢モデルから大海モデルへ」という言葉はとても印象に残りました。私は留学を通して世界は広いなということを感じました。その気持ちを子どもたちに伝えたいと思って教員になったのですが、まさに!!と感じながら吉田先生の講義をお聞きしていました。自分の可能性に気づいていない子どもたちが本当に多いです。そして外の世界を知らない子どもたちも多いです。現場の状況にめげそうになることもたくさんありますが、子どもたちの「気づき」を大切に、人とやりとりをする楽しさを伝えていきたいです。本日は本当に貴重なご講演ありがとうございました。
・吉田研作先生、白石先生、この度は、お忙しい中、ありがとうございました。最後にご紹介いただいたご著書は拝読しておりましたが、先生からのお話により、いっそう理解が深まりました。まだまだ勉強不足であるということも気付き、もう一度読み直そうと思いました。本日は本当にありがとうございました。
・「金魚鉢モデル」「大会モデル」のお話がとても印象に残りました。学校内だけ、受験のため、大学が終わったら英語は終わり、そんな考えから、使える英語、互いにわかり合うための英語、そういった英語になってくれるよう、心から願う気持ちになりました。また、帰納的学習、演繹的学習の話も印象に残りました。小学生だからこそ、帰納的な学習、思考、大切にしたいと思いました。目的・場面・状況に応じたコミュニケーションの大切さも、いままでより理解が深まりました。幼少の頃、NHKラジオ英会話でお世話になった吉田先生のお話を伺えて、とても嬉しかったです。ありがとうございました。
・今後求められる英語教育について貴重なお話をいただきました。先生に教えていただいたことをもとに、日々実践に励みたいと思います。
・納得いっぱい、なるほどいっぱいのご講話をありがとうございました。沖縄県民の私にとって、吉田先生のお話を拝聴させて頂く機会は今後あるのでしょうか。今後もお聴きしたいです。まるで学生気分になって、うんうん、ふむふむと頷きながら聞いており、あっという間の時間でした。
・毎回の授業をこなすことに追われた一年でした。今回じっくりと小学校英語の目的について再考する機会と、有意義なご示唆を頂きありがとうございました。今後の更なるご健闘とご健康をお祈りいたします。
・とても大切なことを教えていただき、感謝でいっぱいです。小・中・高のこともはっきりとお示しいただいて、本当によくわかりました。ありがとうございました。ご教示いただいたことを念頭に置いて、新学期の準備をいたします。またご教示いただけますように。
・今一度、外国語活動と外国語の教える基本に戻れたような気がします。今現在、日本の外国語教育が目指している方向性について、大きな枠組みでお話くださり、大変勉強になりました。また、吉田先生の現役最後のご講演ということで、とても貴重な会に参加させていただけたこと、とても嬉しく思いました。企画、運営していただいた方々にも感謝申し上げます。ありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
・貴重なお話を聞かせて頂き、ありがとうございました。小学校から大学までの英語教育について、改めて大きな視点で考えることができ、大変有意義な時間となりました。どれも重要な事柄でしたが、特に小中連携に関する説明が印象に残りました。新年度から中学校でも新しい教科書を使い始めます。少しずつでも、良い変化があることを願い、協力し合いたいなと思います。
・小学校外国語活動について、改めて確認できました。新年度に向けて 再認識出来ました。ありがとうございました。
・吉田研作先生のお話を聞くことができてよかったです。金魚鉢モデルから大海モデルを目指して、子どもたちが自分で間違いながらも使いながら身につけていけるように、今後ともサポートしていけたらと思いました。間違いや困り感を体感することが学びの始まりだと痛感しました。
・丁寧になぜその流れがいいのかを論理的に教えていただき、ありがたかったです。次年度の授業を考えるもとになることをたくさん教えていただきました。お忙しいなか、ありがとうございました!