11月17日　ヴィクトリア滝と命名(1855年)

2016.11.16 21:56

ヨーロッパ人で初めてアフリカ大陸を横断したリヴィングストンは、現地民族が「雷鳴の轟く水煙」という名前を付けていた滝に対して、イギリス女王のVictoriaを冠して、「Victoria Falls」と名付けました。

この滝、水煙が800m以上立ち上がるのが特徴で数km先からでも見られる世界最大級の滝です。そして命名者リヴィングストンは、「イギリスにあるいかなる物からも、この美しさを想像する事ができません。ヨーロッパの人々がかつて目にしたことのないものです。でも・・・」

「でも、飛んでいる天使達の目には、この素晴らしい光景が見えていたに違いありません」と表現しています。

横幅が1,7kmもあるこの滝、確かに目の前にしたら水しぶきばかりで何がなんだかわかりません。しかし、遠くから見れば、それが滝だと解るのです。これを表現するために「天使達の目」を利用しました。

山も谷も無い場所に存在する滝ですから本当に天使達にしか知らなかったのかもしれませんね。

自分の目の前に起きている偶然の減少は、巨大な物の一部だと気づかない場合があります。そんなときは、リヴィングストンの様に、天使達に登場してもらって、俯瞰してみるのも良いかもしれません。

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