アッピア旧街道 Via Appia Antica
2021.12.20 12:14
「街道の女王」 Regina Viarum
現存するローマ街道の中でも最も有名なもの。ほとんど一直線でローマから南イタリアの港町ブリンディシまで続く。
紀元前312年着工
アッピア街道の名前の由来、アッピウス・クラウディウス・カエクスの要請により作られた、古代ローマ最初の街道。
敷石には頑丈なウェスウィウス山(ナポリ近くのヴェスヴィオ山)の火山岩が用いられた。古代の規格寸法の道幅4.1m。
元老院の反対のなか、すでに存在したローマとアルバーニ丘陵を結んでいた街道を改修、拡大し敷設が始まった。
マイルストーン
1マイルは1000歩ごとに設置。
9マイルから10マイル毎に、馬を変え、食事ができるように休息場所が作られていた。
アッピア旧街道の当初のルート ローマからカプアまで5日間かかった。
中世の頃には街道沿いの周辺人口が減り、ガエータ出身のカエターニ家が支配していた。
・ローマのセルウィウス城壁出口の一つカペーナ門(チルコ・マッシモとカラカラ浴場の間)を起点
・アリッチャ Ariccia (Aricia)
・アッピウスのフォルム Forum Appii 43 miglia Borgo Faiti
ラティーナ Latina = セッツェ Sezze
・テッラチーナ
・フォンディ
・フォルミア
・ミントゥルノ(ミントゥルナエ)
・モンドラゴーネ(シヌエッサ)
・カープア Capua
までであった。
紀元前190年
街道は
・カープア Capua
・Santa Maria Capua Vetere
・Villa Galazia(Calatia)
・Maddaloni
・Santa Maria A Vico
・Arpaia
・カウディウム Caudium (現モンテサルキオ)
・ベネウェントゥム(現ベネヴェント)
・ウェヌシア(現ヴェノーザ)
までさらに延長
次の時代には
・タレントゥム(現ターラント)
・ブルンディシウム(現ブリンディシ Brindisi)
まで延長された。
ブリンディシは東へ向かう船が出ており、「オリエンタルの扉」と呼ばれていた。
紀元109年
途中のベネウェントゥムからブルンディシウム(現ブリンディジ)を直線で結ぶトライアナ街道(トラヤヌスのアッピア街道)が造られた。ローマからブリンディシまで当時で13日から14日間かかった。
・(現アリアーノ・イルピーノ)
・(現バーリ)
・ブルンディシウム(現ブリンディシ Brindisi)
参考サイト