Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

草原のコトノハ

お母さんは文化だ

2016.11.17 02:21

母さんが「きれいなお花ね。」と言えば

子どもは美しさを知る。


母さんが「お天道様が見ているからね。」

と言えば

子どもはずるさから身を引くことを

覚える。


子どものついた嘘に母さんが涙すれば

子どもは誠実であることを学ぶ。


母さんの栗ご飯の香りと味噌汁の湯気に

子どもはうつりゆく季節を感じる。


日々、日々。

躾、というほど大げさでもなく

気づけばいつもある小さな日々の

母さんの立ち居振る舞い。

そういうものが

子どもたちの中に染み込んでゆく。

母さんの思う美しさは

子どもの美しさとなり

母さんの信ずる誠は

子どもの誠となり

母さんのもつ善は

子どもの善となる。

子どもに深く染み込んだ母さんの気配が

子どもに帯びた日々の母さんの面影が

その国の文化になってゆく…

ーお母さんは文化だー