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失敗から学ぶことの方が圧倒的に多いよ。

2016.11.17 02:29

簡単にたどり着けないからこそ身になる。


これは美容技術に関するお話です。


昨今、わからないことがあれば、手元に偉大なグーグル先生がいらっしゃって、マイクに話しかけるだけで疑問が解決する時代。


本当に便利な時代になってます。


しかし、その副作用的なものもたくさんあって、

便利すぎるが故に、『頭を使う』という作業がどうも抜けてしまってるように感じるわけです。


とくに美容技術に関しては、正解がひとつとは限らないし、自分に適した正解を見つけてこそ【武器】になるわけで、今日先輩に聞いたからといって、今日できるようになるわけありません。



そもそも技術の練習って、《失敗から学ぶ》ためにするものであるはずなのに、


「え、ここはどうすればいいんですか?」的な質問は大概的外れな質問だと思うんです。


「一回やってみ?」って思います。


先輩の指示のもとやってみたって、

《先輩の言うとおりにできた》だけであって、《自分の技術の進歩》とは言えないし、


何か自分の身になることはあったの?と逆に問いたくなる。


正解を聞くのではなく、正解を探す。


これがたいせつ。


失敗を繰り返し、その失敗が洗練され、研ぎ澄まされた時に、成功の意味がわかってくるはずです。


あっさり手に入れた宝よりも、困難の中で勝ちとった宝の方が、価値ある戦利品だよ。


そのプロセスの中で一番たいせつなことは、


【考える】


ということ。


言葉の響きはよく聞くワードなんですけど、

かなり奥が深い言葉。


ただ考えるだけでは頭を使ってないのとほぼ一緒で、深く考えてこそ脳がようやく働き始めます。


もっともっと深く掘り下げることで、自分のキャパって広がってくもんなんです。


うちのスタッフには、

「1日1回考えすぎて、頭痛くなってください。」

なんてよく言ってますが、


そこまで考えたから、次につながるということ。


自分のキャパを少しだけ超えて、【考える】ことを実行することで、見える景色が少しだけ広くなり、より器の大きい仕事ができるようになるよ!ってことです。


正解を急ぎすぎずに、まずは自分の頭で考えて試行する。


その結果、


『ちがうな、これ』とか『なんかうまくできた、気がする』とか『さっきもここ失敗したな』とか


自分なりに自分のやったことに感想を持てるようになって、その感想の集大成が技術の進歩につながっていく。


こうして習得したものは、簡単に抜けていかないし、自信を持ってお客様に伝えていけるはずでは。


人をしあわせにするということは、そんなに簡単じゃないと思います。


中身の詰まった【愛される美容師】になりたいものです。