Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

A recollection with you

靴紐を結び直して編 あと

2016.11.17 03:25

そして時間をたっぷり置いたあとに、彼女は言った。


「彼、結んでくれると思う?」

「どうだろうなあ。頼んでみると良いよ」


僕は言ってしまってから、少しだけ彼に申し訳なくなった。


「楽しそうだから、やってみる」


実験じゃないからね、楽しみより真面目に君の問題を解決するためにするんだよ…なんていう僕の願いはきっと届かない。

ティーラテを綺麗に飲み終えてから、こちらを確認するように見てから彼女は言った。


「マスター。また満月の日にね」

「ええ、また。結べると良いね、靴紐」

「帰ったらすぐするから、大丈夫だって」


カウベルが音を立てて、ドアが閉まる。


来月はどんな話だろうか。

年末だけど、相変わらずの中身なんだろうな。そんな風に考えていた。