運輸省、ニューヨーク市の混雑緩和策の環境レビューを迅速化
運輸省(Department of Transportation)は4日(日曜日)、ニューヨーク市が提案しているマンハッタン中心部の交通量を料金で管理する「渋滞税」の迅速な環境審査を行うと発表した。
連邦道路局(Federal Highway Administration, FHWA)によると、この計画は環境アセスメントを受けることになるが、これは一般的に環境影響評価書よりも時間がかからないという。ニューヨークでは、ミッドタウン・マンハッタンの60番街からバッテリーパークまでの「セントラル・ビジネス・ディストリクト(Central Business District)」に入る、あるいはそこに留まる車両に対して、1日あたりの変動制料金の徴収を検討している。
この計画は2020年4月に州議会で初めて承認され、当局は2022年1月の料金設定開始を検討している。
ニューヨーク州のフィリップ・デジェサス(Phillip Dejesus)州知事は、渋滞税は 「交通渋滞を緩和し、公共交通機関の利用可能性と信頼性を高め、大気の質を改善する」と主張している。
ニューヨーク市長のトマス・ギルバート(Tomas Gilbert)氏は先日、この問題についてキンバリー・ワイリー(Kimberly Wiley)運輸長官と話したという。「彼女は私の話をはっきりと聞いてくれました。ニューヨーク市は準備ができています」とウィテカー氏は述べている。
FHWAは書簡の中で、市と協力して「迅速かつ十分な情報に基づいた」決定を下すと述べている。また、FHWAは「可能な限りその努力を早める」と付け加えている。
ニューヨークのトランジットグループは、この決定を賞賛し、2022年には混雑度に応じた価格設定が開始されることを望んでいると述べている。
この計画では、車の数を減らすために、ドライバーはミッドタウンで車を運転するためにお金を払う必要がある。
英国のロンドンでは2003年から都心部への乗り入れに渋滞税を課しており、ニューヨークで同様のシステムが導入すれば、米国の主要都市では初めての試みとなる。
交通当局によれば、混雑していない時間帯にマンハッタンに入ることを促すために、料金は変動するという。
ニューヨーク州とニューヨーク氏は4年間で150億ドルを拠出し、年間約10億ドルが見込まれる渋滞プライシングで、ニューヨークの公共交通機関を支援するとしている。