ふきのとうが顔を出しています
今日は最高気温が17℃近くまで上昇して、屋外で動いていると暑いくらいの1日でした。
3月の最終日でしたが、この暖かさは5月の中旬並みだそうです。
連日暖かい日が続いているせいか、景色がどんどんと変化しています。星の庭の芝生はつい最近まで雪に覆われていたとは思えないほど緑の葉が増えています。
そして、かけはしの2階にある花壇ではふきのとうがいくつも顔を出しています。
ふきはあえて植えたわけではないのですが、花壇に土を入れたときに種か根が混じっていたのか、春になるとふきのとうが頭を出し、夏にはふきが生えて大きな丸い葉を広げています。
先日、園芸療法の活動を終えた際に、ふきのとうが出てるよと入所者さまが教えて下さり、早速ひとつ摘んで匂いを嗅いだり、手にとって頂きました。
この辺りでもふきのとうは春の山菜としてよく食されているので、「てんぷらにして食べたよ」「油で炒めてみそと混ぜてふきみそにした」「おつゆのみにしたよ」「おひたしにしてもいいよ。ちょっと苦いけどね」「沢によくはえているから、春になると山に入って採りに行ったよ。でもクマもこれが好きで食べるから、クマが荒らした跡もあっておっかないよ」等、次から次へと皆さんのエピソードをお聞きすることができました。
ふきのとうの独特の匂いは、春の記憶や食卓の記憶と分かちがたいものなのかもしれません。
ちなみに、前回は福寿草の花が六花亭のお菓子のパッケージにあしらわれているというお話しをしましたが、こちらのふきのとうも六花亭を代表するお菓子のひとつ、ホワイトチョコレートのパッケージに坂本直行画伯の描いたものがプリントされています。
十勝南部で長く暮らした坂本直行さんの、身近な植物や季節の移ろいへの眼差しはこの土地で暮らす人たちにとって深く共感できるもので、それ故に描かれた絵もその絵があしらわれたお菓子も地元で愛され続けているのかもしれませんね。
Posted by 園芸療法士