ちょっと細かい話の対処法 その①[まなびの小部屋#15]
意外(?)にも力はない、ハンドベル講師の耳塚です。
苦手意識があると言う、細かい音符の対処法を考えるシリーズの一回目は「力を抜く」話です。
速い曲や細かい音符に限らず、緊張や音を鳴らさなきゃという思いから、からだ中に力が入りすぎ、かえって動きが悪くなり、音が出なかったり振り遅れが生じることがあります。よい音を出すためにも力を抜くことも大切です。
力の抜き方にも色々あるようです。体をブラブラさせたり深く息を吸い込み一気に吐き出したり。ため息をついたときも力が抜けていたりします。この力が抜けているときの状態を体に覚えさせておくとよいでしょう。力を抜いているつもりでも抜けていないこともあります。周りの人にチェックしてもらうとよいかもしれませんね。
※息抜きに🌼
ここからはベルを持っての練習です。
力が抜けたら手首を上手く使ってベルを軽く傾けてみましょう。クラッパーの動く方向に傾けます。手首の柔軟性も必要となります。
手首を使わず肘を伸ばしても、クラッパーが動かなければ音は出ません。打ちにいくのではなくベル自体の重みを利用して傾けます。
そして傾けたときにグリップをギュッと握りしめる感じにします。
初めから傾けすぎているとクラッパーの動く幅が狭くなり音が出にくくなります。
この動きを続けて2回、3回、4回と数を増やして鳴らしてみましょう。少しずつ速くしていくと細かい音符の連打になっていきます。
あっ、その時には力が入りすぎていないか、常に意識していてくださいね。
知らず知らずの内に無駄な力が入ってしまいがち。肩や腕、手首など、練習の時から意識して“力を抜く”ことを心掛けてみましょう。担当する音が出てこない少しの時間でも一呼吸。演奏そのものにも余裕が出てくるのではないでしょうか。