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MZ-606

MC-101 レビュー

2021.03.31 10:00

MC-101は2019年にRolandから発売されたグルーブボックス。

4パートのシーケンサと音源、マスターエフェクト群を搭載しており、一通りの作曲ができる。


MCシリーズといえばグルーブボックスの元祖であり、10年以上新作が出ていなかったが、久々の復活となった。


それに伴い操作系が一新されており、シーケンサはElektronやElectribeに近い操作感になっている。


4つのトラック、3種の音源

各トラックに音源を割り当てて使用する。

1.ドラム•トラック

ドラムマシン。1トラックの中に更に16パートのワンショットを扱える

2.トーン•トラック

PCM音源。サンプルも読み込める。簡単なエディットはできるが、フルエディットはできない。

3.ルーパー•トラック

タイムストレッチ対応のルーパーサンプラー。ループ音源を取り込んで鳴らせる。


最強のROMプラー

 本機の最大の魅力は、サンプルの扱いやすさだろう。ハウスやビッグビート等、サンプルを乱発するタイプの音楽に向いている。

 Electribe SやDigitakt等もサンプルは扱えるのだが、取り込む際PCで厳選しないとダメだったり同時発音数が少なかったりで、こういったジャンルを作るのには向いていなかった。

 しかし、MCはSDカードにフォルダごとサンプルを入れておけば、ブラウズもプレビューも簡単に出来るため、PCでの厳選の必要がない。同時発音数も64もあるので乱射し放題である。

 また、ルーパートラックでボーカルループを流せるのも大きな魅力だ。


シンセとしては••

 シンセシスをしたい人には向いていない。そもそもシンセ部分の音作りが出来ないのだ。(ハイを落としたりFXをかけたり、という調整はできる)

プリセットも3000以上あるが、EDM系の音色は少ない。リード音などサンプルが不得意な所をシンセで補完したいのだが、あんまり派手な音が入ってない。それを逆手にとって?パチプロ系の音で曲作りされている方もいるようだ。

 ただ、最近出しているサンプルパック(有料)は良いプリセットが多いので、こちらを購入してみるのも良いだろう。


エフェクターが良い

 各トラックに1つのマルチエフェクターが付いているのだが、鉄板からユニークなものまで揃っており、タイプを切り替えるだけでも面白い。マスターのディレイ/リバーブの音質も文句ない。


音質がフラット

 グルボ系の機材は大体音に変な癖があるのだが、本機は癖がかなり薄い。サンプルの音が素直に再生される。良い。


地味に高機能なシーケンサ

 ベロシティは勿論、サブステップや逆再生等にも対応。ドラムトラックは確率発音にも対応している。最大ステップ128も嬉しい。

モーションは各トラック4個まで対応。


変態なSCATTER

 グリッチエフェクトが入っているのだが、かなり変態である。GROSS BEATみたいな事もできる。私はもっぱらボーカルに掛けている。


操作性は意外といい

 上位機種のMC-707より劣るかと思っていたが、そこまで変わらなかった。両方持っているのだが、布団から出たくないので101ばかり使っている。


プロジェクト方式

 プロジェクトの読み込みにはシーケンサを停止する必要があるため、ライブの最大時間はプロジェクトに縛られる。1プロジェクトで30分-1時間くらいなら普通にこなせるだろうが、2時間は厳しい。

 また、プロジェクトファイルにサンプル等も取り込まれるため、プロジェクトをシェアするだけで別の個体でも楽曲が再現できるという良い点もある。


サンプリングはできない

 本体のみでのサンプリングはできない。

 しかし、結局サンプル漁りはPCでやっているのであんまり気になった事がはない。


AUX INが無い

 ここは残念なポイント。ミキサーみたいな使い方はできない。単体で使う事がほとんどなので、そんなに致命的ではない。


電池は心もとない

 単三電池だと4時間くらいしか持たない。オートセーブではないので、切れるとショックが大きい。基本USB+モバイルバッテリーで使っている。


おわりに

 かなりオススメの機材だが、最初の1台より最後の1台という感じ。DAWに近い。

 また、個人的にはサンプルを作る、探すという工程(HW/SW)と曲作りの工程(HW)を分離できた事で、多様なアプローチで曲が作れるようになった事が、思わぬ発見だった。


コンペティター

 ELECTRIBE S

 Digitakt

 model:samples

 OP-Z

 MC-707


MC-707との違い

 基本的に出来る事や出音は同じなのだが、トラックが8個ある、サンプリングが出来る、4chミキサーとして使える、外部のセンドリターンができる、シンセがエディットできる、というのが大きな違いだろう。

 特に、他の機材と連携して使う場合は707はかなり良い。トラックに外部入力のオーディオをアサインでき、同時にシーケンサも使えるので、ハードウェアやiOSのシンセをMCのプラグインのように使う事ができたりもする。