河北麻友子・英里子、一夜限りの英語吹き替えに挑戦
【芸能ニュース】 平成二十八年十月二十九日にTIFFにて、映画『GANTZ:O/東宝(9602.T1)』の一夜限りの英語吹替版プレミア上映が行われ、声優を務めた河北麻友子(辛未)、英里子(庚午)、そして川村泰監督、日本語版声優の梶裕貴(乙丑)が舞台挨拶を行った。本作は累計発行部数が二千百万部と記録する奥浩哉によるコミックが原作。死んだ筈の人間達と謎の星人との壮絶な死闘を描いた作品で、中でも特に人気を誇る「大阪編」がフル3DCGアニメーションで描かれている。
英語での声優が初挑戦となった河北は、出来上がった作品を観て「最初は(自分の声で)不思議な感じだったが、見ていく内に観入ってしまった。」と、映画の世界に入り込めたと話す。またテレビではバイリンガルのイメージが強く、普段からも英語での会話が多いそうで「感情的になると英語になるので、過激な言葉も結構自然に言えた。」と、あまり緊張せずアフレコに臨めたと明かした。ストーリだけではなく映像の美しさにも注目してみて欲しいという河北は、最後に観客へ向け見事な英語で映画をアピールし客席からは拍手が起こった。
<サバイバル感がより際立った>
一方、英里子は声優自体が初挑戦で「普段、大声で叫んだり戦う事なんて無いので、新しい一面を見せれたと思う。」と、この作品をきっかけに世界に日本のアニメーションの素晴らしさを知ってもらいたいと話した。英語のアフレコで苦労した点について、「息遣いを、いつもより一段と激しくする事を意識した。」と。出来上がった作品では、海外の人がアフレコを行っているのではないかと思った程に仕上がったと自負。原作も読んでいた英里子は「原作に忠実でありながら、CGによる新しい一面も見られる。」と映画の魅力を語った。
川村監督は英語版の仕上がりに、「日本語版よりアグレッシブに見えて、サバイバル感がより際立った。」と、自身の映像作品が英語で話している点に喜んだ。また本作を描く上では、呼吸感を意識した。「キャラクタが口を開くたびに(声優に)呼吸を入れてもらい、キャラクタに命が吹き込まれたので、そこに注目してほしい。」と細部にまで拘り、数ある漫画原作の中でも屈指のアクション エンタメ作品に仕上がったとアピール。尚、本作の日本語版は十月十四日より全国で公開となっている。
=あらすじ=
地下鉄で事件に巻き込まれ、命を落とした高校生の加藤勝。
次の瞬間、加藤はマンションの一室にいた。そこで玄野というリーダーを亡くし、失意の東京チームと出会う。彼らと共に転送された先は、東京ではなく、火の手があがる大阪の街だった。加藤は命がけのサバイバルゲームに挑むこととなる。
曲者揃いの大阪チームとの遭遇。強力な妖怪型の星人軍団=百鬼夜行との戦闘。
シングルマザーでありながら戦いに身を投じていた大阪チーム山咲杏との出会い。
さまざまな事態に翻弄されつつも、加藤はたった一人の家族である弟のもとへ帰るため、死線を潜りぬけていく。
やがて、加藤らの前に大ボス「ぬらりひょん」が立ちはだかる・・・!
=クレジット=
©奥浩哉/集英社・「GANTZ:O」制作委員会
配給:東宝映像事業部
映画『GANTZ:0』舞台挨拶/東宝
撮影記者:原田眞吾