新年度を迎えるにあたって
本日より新年度となります。
満開の桜とともに、新たな仲間との出会い、生活にワクワクしている拳士も多く見えると思います。
また期待とともに、初めての一人暮らしや進級、進学、就職に伴い生活環境が大きく変化することに不安を抱いている拳士も見えると思います。
「新しいクラスでもお友達できるかな」
「一人暮らしできちんと生活できるかな」
「社会人としてきちんとやっていけるかな」
今までとは違う生活環境に身を置くことに緊張を覚えることは何も特別なことではありません。
私は環境の変化を「成長のチャンス」と捉えるようにしています。
私も20代前半までは安定志向でしたので、新しい環境に身を置くことに消極的でした。
以前勤めていた会社で、上司から
「海外勤務候補者として名前が上がっているけど、どうする?」
と“チャンス”をいただいたのですが、その当時の自分は「変化を受け入れる」ことに消極的だったので
「東京支店の売上アップに貢献したいので、今回は辞退します。
次回チャンスがあれば、その時はよろしくお願いいたします。」
と返事をして、せっかくの成長のチャンスを固辞しました。
結果、会社員時代の私に“次回のチャンス”は訪れませんでした。
会社勤めを終え、誠心会拳法支部長になってからは、「変化は成長を生み出す」と意識的に考えるようにし、積極的に変化を受け入れるようにしました。
経営者の方々の集まりにお誘いいただければ時間の許す限り出席させていただき(最初は愛想笑いしか出来ないので、帰宅すると顔の筋肉が痛かったのを覚えています)新しい施設が出来たと報告を受ければ、すぐに現地を確認させていただきました。大高支部を開設することが出来たのはこの行動の賜物で、私が申し込みを終えた後、別の団体の方がお申し込みに見えたと施設管理人の方がおっしゃっていました。
また、コロナ禍で拳士の皆さんと「一緒に稽古したい」という思いで、慣れないPCを使ってオンライン練習を行ったことも、以前の私では出来なかったと思います。
また、環境の変化を積極的に取り入れる姿勢でいると、突発的なアクシデントに直面しても、あまり慌てなくなりました。
「世の中、自分の思い通りにいかなくて当たり前」と思えるようになると、人生がものすごき生きやすく感じられるようになりました。
「4月からの環境の変化は今の自分からさらに成長できるチャンスだ!」
この想いを胸に、拳士の皆さんには常にワクワクする気持ちを大切にしていただきたいと思います。
そして、もし新生活で不安なことなどありましたら、いつでも私にお話し下さい。
私でよければお話を聞きますし、似た経験を乗り越えた先輩拳士がいれば、その拳士を紹介して、お話を聞く機会を設けます。
例年のことですが、4月当初は「前のクラスの方が楽しかった」という意見の方が多いですが、GWを開けたあたりから「今のクラスの方が楽しい」という意見が圧倒的に増えてきます。
新生活の環境も然りです。一人暮らしを不安視していた拳士が、「実家で生活するより一人暮らしの方が気楽でいい(笑)」なんて言っているのも毎年のことです。
未知なる経験を乗り越え、さらに成長した姿を見られることを、指導者として楽しみにしております。私も成長できるよう精進いたします。