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消風散

2021.03.31 22:50

漢方薬による調整をしているとホントに面白いことが多いです。 


消風散という皮膚疾患に使う漢方薬が時々適応になることがあります。そんな馬鹿なとも思うのですが、身体は確実に変化していきます。 症状も様々なものに効果が出るようです。バネ指や膝の痛み、踵の痛み、吐き気や歯茎の痛み、花粉症にも組み合わせで効果を発揮するみたいです。 


バネ指の方は、持った瞬間に圧痛が消え、動きが良くなっていきました。 漢方薬の気(情報)が入る部位は様々ですが、特に鼻や咽の粘膜に入ることが多く、あきらかに粘膜疾患に対しての効果があるのではないかと思われます。 しかし、なぜそんな症状に対して効果を発揮するのか全く意味はわかりません。


消風散の主薬は荊芥、防風という生薬です。これは皮膚疾患を治す発散薬です。あと蝉退も皮膚の痒みに用いられます。知母、木通、苦參、蝉退は組み合わせると消炎解熱的に働き、木通や蒼朮は湿を除きます。 

皮膚疾患に対する方剤なのですが、発散性の荊芥や防風が発散させることから、アレルギー的な身体の人に対しては効果的なのではないかとも予測できます。また消炎解熱作用がある生薬も入っていることから、アレルギー的な炎症に対する関節炎の場合は、効果的なのではないかと思います。 


この方剤が適応になる人は、熱の反応が上部にあるので、そういうことも含むのかなぁ~とも予測できます。 漢方薬はトータルで効くイメージがありましたが、意外にも特定の疾患に対してのみに効果があるものも多く、これらを組み合わせることで今まで難治だったものに効果を発揮することも考えられるのではないかと思います。 


 ホントに身体は不思議だなと毎回感動してしまいます。