#WJF - #沢村直樹 #ユダヤ陰謀論 の妄言
「WJFプロジェクト」様より
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ありがとうございます。
感謝です。
ユダヤ陰謀論はなぜ「悪」か(1)
偏見を語るのは簡単、それを正すのは面倒。
WJFプロジェクトの活動は、2009年の頃、K国人やC国人たちがYouTubeでばらまいていた「反日プロパガンダ」(=日本人バッシング)を見ていて黙っていられなくなり、コメント欄で英語で反論するところから始まりました。
当時は、C国からもYouTubeにアクセスできたので、たくさんのC国人がYouTubeに書き込みにきていましたし、YouTubeも今ほど商業化・大衆化しておらず、政治問題や歴史問題について、今より議論しやすい雰囲気がありました。
コメントで同じことを繰り返し説明することが面倒くさくなったので、資料を集めて反論のための外国語の動画を作り始めたのが、WJFプロジェクトの始まりでした。
WJFプロジェクトのような活動をやってきてつくづく思うことは、嘘や偏見や妄想を垂れ流すことは、実に簡単だということ。
様式化されパターン化された嘘や偏見は、インターネット上にいくらでも転がっているので、誰でも自分の好みに合致するものを拾い集めて、コピー&ペーストさえすれば、簡単にデマやプロパガンダを拡散することができます。
どの民族に対しても、いくつのかの特殊な事例を集めて一般化し、民族全体に共通するレッテルを貼って、世の中に流布させることは、いとも簡単にできてしまうことがらです。
その一方、世の中に一旦広まってしまった嘘や偏見や誤解を正して行くことは、実に面倒くさい地道な作業を要します。
慰安婦問題などの「反日プロパガンダ」に悩まされている日本人なら、そのことを誰でも知っているはずです。
私は、「反日プロパガンダ」に対抗していく際、相手に反論の余地を与えないために、緻密な証拠と論理構成によって動画を組み立てることに留意してきました。
このような活動をやってきたおかげで、ブログの記事の中でどんな小さな事実を指摘するときにも、必ずソースを調べて裏を取ることが習い性になりました。
「反日」K国人たちが、慰安婦問題や竹島問題に関してやっているような、事実ではなく願望に基づいた、牽強付会の主観的で自己中心な情報発信をやりたくなかったからです。
私が沢村直樹のような人物をデマゴギストと呼び、彼の無責任な言説に腹を立て、妄想や思い込みを語るのではなく、情報を精査してソースに基づく正確な話をしろとうるさく訴えているのも、日本人に対して向けられてきた偏見、国際社会にばらまかれた嘘を正そうする、地味で面倒くさい作業に携わってきたからに他なりません。
日本人自身が、戦前・戦中から反日的なプロパガンダに悩まされ、戦後もその残滓をひきずって苦しんできたのであれば、なおさらのこと、自分たちがされてきたのと同じ事を他の特定民族に対してやってはなりません。
ユダヤ陰謀論のようなネット上に転がっているプロパガンダを、事実を精査することもなく鵜呑みにし、それらを拾い集めて世の中にばらまき、特定民族に対する偏見を増幅させるようなことに、日本人は安易に加担してはならないのです。
嘘をばらまくのは簡単。
妄想を垂れ流すのは簡単。
デマを拡散させるのは実に簡単。
閉ざされた環境の中で、同一の動画をぐるぐる再生し、同じ事をぐるぐる語り続けることも簡単。
沢村直樹が毎晩毎晩やっていることは実に簡単です。
自分の思い込みを語るだけなら、酔っ払いが寝ながらでもできることです。
そして、簡単なことというのは、たいていの場合、世の中の役には立ちません。
たとえば、ゴミを道ばたに捨てることは、誰でもできる実に簡単な行為であり、そして世の中に役には立ちません。
その一方、世の中の役に立つことは、たいていの場合、面倒くさい作業を要します。
道ばたにゴミを拾う行為は、ゴミを捨てることよりはるかに面倒くさいことがらです。
道ばたに捨てられたゴミを拾うことと同じように、世の中にばらまかれた嘘や偏見を一つ一つ正していくこと、人々を洗脳から解いていくことも、事実の取り扱いに関してどこまでも公正であろうとする姿勢を必要とする、実に面倒くさい作業です。
それでも、目の前に嘘がおかれている以上、誰かがそれを正さなければなりません。
私は、歴史問題や領土問題に関する「反日プロパガンダ」に取り組む以外に、昨今は「安倍晋三は日本を戦後レジームからの脱却させてくれる救国政治家だ」などとする、保守勢力がばらまくデマと戦ってきましたが、今は別の種類のデマと戦わなければなりません。
それは、いまや、日本人の間にじわじわと蔓延しつつある特定の陰謀論です。
特定民族に対して向けられた嘘やデマや妄想は、それらのデマや偏見の矛先となっている民族よりも、そのデマや偏見の発生源である人々を、より多く損なってしまうからです。
私が「『危機に瀕する日本』第二巻: セックスと嘘と従軍慰安婦」や「慰安婦神話の脱神話化」という、実に作るのが面倒くさかった動画で指摘したことも、まさにそのことです。
K国人たちが、慰安婦問題に関する「反日プロパガンダ」を世界中に熱心に拡散させることが引き起こす問題とは、日本人の評判を貶めることよりもむしろ、K国社会が抱える問題の本当の原因を隠蔽してしまうことで、その解決を遅らせてしまうという点でした。
同じ事は、ユダヤ陰謀論に関してもそのまま当てはまります。
日本人の間にユダヤ陰謀論を拡散させることは、グローバリズムの問題の解決につながるどころか、その問題の本質を隠蔽することによって、問題の解決を遅らせてしまうものです。
だってそうですよね?
「グローバリズムはユダヤ人のせいだ」
そう主張してしまったら、ナチスが行ったようなホロコーストをもう一度行ってユダヤ人をこの地球上から消滅させない限り、グローバリズムの問題を人類は解決できないことになってしまいます。
そのようなことが不可能な以上、ユダヤ陰謀論を振りかざすことは、グローバリズムの問題を解決する上で何の役にも立ちません。
問題の解決や改善につながるどころか、人々に無力感を植え付けたり、怨嗟と憎悪と偏見の感情を増幅させることにしかつながらないのです。
また、グローバリズムの原因がもっぱらユダヤ人にあるという主張自体が、まったく事実ではありません。
私たちは、ユダヤ教徒も、イスラム教徒も、キリスト教徒も、日本人も、中国人も、韓国人も、さまざまな民族や伝統や宗教が混在している現実の世界の中で、よりよい政治のあり方、よりよい国のあり方を探求していかなくてはなりません。
そのような課題を遂行しようとする上で、「ユダヤ陰謀論」なるものを振りかざし、特定民族をことさら悪者扱いにすることは、問題の解決を遅らせる阻害要因にしかなりません。
陰謀論は、カルト宗教と同じであり、一旦この世界観に取り込まれてしまうと、簡単には抜け出せなくなってしまいます。
だから呼びかけても無駄だと半分は知りながらも、沢村直樹のように、安倍政権やグローバリズムを批判する余り、特定の陰謀論に陥っていってしまった人たちに対して、私は呼びかけずにはいられません。
眼を覚ませ。
あなたがたが熱心にばらまいているその誤った世界観は、この国を根底からおかしくしてしまうものだ、と。