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Locotory

アナウンサーに2度挫折した僕が、キーエンス、リクルート、グロービスを経てLoco Partners 営業部で九州リーダーをやっているわけ

2020.02.25 01:03
今回インタビューしたのは、Loco Partnersで九州営業所責任者を務める巣山将一。アナウンサー志望だった彼が2度の挫折経験を経て何に気づき、どのようにLoco Partnersと出会ったのか。また今何を思って働いているのかについて話を聞きました。 

 


長野県の田舎で生まれ育った自分は、幼い頃から漠然と「多くの人に影響を与える人間になりたい」と思っていました。じゃあ、なるべく多くの人に影響を与えられる仕事ってなんだろう?と考えた時に、アナウンサーに行き着いたんです。首都圏、全国、世界と地理的に考えてもすごく大きな影響力を持つ職業だと思いました。

就活の時期になって、アナウンサースクールに通い、猛特訓。クラスの半数が受かり、夢を叶えていく中、僕は不合格でした。アナウンサーに内定した同期は揃いも揃って「いいやつ」だったこともあり、余計に大きな挫折感を味わったことを覚えています。

とはいえ不合格だったものは仕方がないと無理やり気持ちを切り替え、新卒ではご縁があったキーエンスに就職。単純に憧れから興味を持った会社でしたが、尊敬できる多くの上司や同期と刺激的な日々を過ごしました。

しかし、働く中でどうしてもアナウンサーという夢が捨てきれず、再チャレンジを決意。退路を断つためにキーエンスに退職届を出しました。

選考を受ける中、やっと手にした最終面接への切符。
しかし最終面接の結果は、また不合格。これが人生の岐路となりました。

2度目のアナウンサー不合格。でも、マスコミ業界には踏み切れなかった

実はこの時、おなじテレビ業界の制作側では内定をいただいていました。広義に捉えればマスコミという同じ業界。大きな影響をもたらしたいという観点で言えば、渡りに船のはずでした。

ただ、今でこそ働き方改革とか言ってマスコミ関係の人の働き方も多少変わっているのかもしれませんが、当時は全くそんなこともなく。土日返上で仕事に徹して、仕事以外の多くを犠牲にする姿をみたときに、そこに全てを捧げることに踏み切れない自分に気づいたんです。

そのタイミングで初めて、「なぜか踏み切れない自分」と向き合ったとき、学生の頃の価値観で自分の道はアナウンサーだと決めつけていたが、それはあくまで学生時代の狭い価値観、知識の中での選択でしかなかったことに気づきました。

そこに気づいたとき、学生時代に勝手に定めてしまった「答え」に固執することなく、仕事に熱中する中で自分の志向性、好き嫌いや強み弱みを理解し棲み分けていく、いわゆる川下り型のキャリアが自分にはあっていると理解しました。そこで、まずは目の前の仕事に打ち込もうと思い、ご縁あってリクルートライフスタイルに入社することになりました。

リクルートというのは、事業だけでなく組織へのコミットメントを求める会社です。じゃらんの営業をしていたので当然旅行業界への関心も高まりはしたのですが、そんな環境で仕事をする中で、自分の感情が揺れ動くのは「チームへの貢献の中での言葉」や「指導した後輩が成果を残した時」など、事業というよりは人や組織の紆余曲折の中でだと気づきました。

そこから旅行という業界を超え、組織や人をよりよくするためにという観点で社会人向けの教育事業を行っているグロービスに転職。講師になることを志し、大学院運営に携わりながら、学生としても様々なクラスを受講しました。

まずは成功と失敗の経験を多く積みたい

そこで様々な授業を受ける中で、何かを教えるためにはまず自分がプレイヤーとして事業を成長させる経験を更に積み重ねる必要性を感じたんです。成功体験だけではなくより多くの失敗経験を積むべきではないかという気持ちが日に日に強まっていきました。

なぜなら自分自身の経験値が説得力を生み、より多くのビジネスパーソンにとって価値的な学びの発信を可能にすると考えたからです。それと同時に、自分の未来を考えた時に、教えるということ自体への専門性を向上させる前に、何か事業での成果や実績を通じて還元したいと思いました。

なので、人への影響というところは依然として自分の中の軸ではあれど、一度ビジネスサイドに戻って、ちゃんと自分の口で語れる経験をたくさん積もうと思い、再び転職活動をはじめました。

前職に戻るという選択肢もあった中で、Loco Partnersへの入社の決め手になったのは次の2点でした。

1つ目は、チャレンジングで活気ある環境であること。

リクルートは、人や事業を育てるという観点でものすごく整った環境です。そういうあらゆるお膳立ての中で、巣山という個人ではなく、リクルートという名刺の力や、諸先輩方が築いてきた信頼の上でお仕事が成立している側面がどうしてもありました。

違った意味の活気というのを一言で言うと、「事業や旅行業界への熱量」でしょうか。代表の篠塚もよく社内で「旅行の可能性」みたいな話をしますが、事業や旅行業界に対して、思い入れのある人が圧倒的に多いなと。

やはり最後の最後で、自分で自信を持って仕事のことを語れたり、お客さんに対峙できるって、いる業界に誇りや思いを持っているということが大きい気がしていて。ないとダメなものでは決してないけど、自分は思いがある方がいいなと考えました。

面接っぽくない面接での、「最後は結局自分次第」という言葉

2つ目は、人事部長 徳山との面接です。といっても、全然「面接」っぽくなくて、誠実で等身大な印象を受けました。

自分は環境を選ぶ要素として人というキーワードを出していたので、どういうタイプの人が多いか、どういうキャリアの人が多いかなどを聞いていたのですが、色々な話をしてくれた後に、「でも最後は巣山さん次第だと思う。」と言われたのがすごく印象的で、心に刺さりました。

どういう人が多いから、与えられた環境に入ったらどう成長できるという側面だけではなくて、自分がどうしていくか、どう関わるか、どういう組織にしていくかという主体性を持つことで今ある組織はがらりと変わる。今求めている組織にはいるというよりも、入った後に自分が求めている組織にしていくという観点が大事で、その意味でいうと結局巣山さん次第ですよね、と。

その言葉にすごく納得したことと、そういうところ含めてLoco Partnersは楽しいだけではなく大変なこともたくさんあるよだとか、それでも覚悟をもってやり切ってくれる人と働きたい、といった厳しい側面を包み隠さず話してくれたことで、逆にここで頑張りたいと腹を括れた気がします。

Loco Partnersに入社して印象的だった出来事はたくさんあるのですが、あえてあげるとすればまずはJR九州ホテルズさまとの商談でしょうか。とある商談の際にスタートダッシュ時の伴走を評価いただき、ほか施設の契約にも前向きになってくださったことがありました。

Reluxの特性上、どうしても新規掲載の宿は予約が入りづらいんです。その全国的な傾向は多くのデータが示しているのですが、九州も例外ではなく。せっかく掲載いただいたのに1-2ヶ月は全然実績も入らず、その上九州はそもそも業界の中でもシェアが小さかったりするので、ほかのオンライン宿泊予約サービスと比べるとどうしても厳しい。そんな中、私たちに勝ちめがあるとすれば、どれだけ想っているかということを伝えるしかない。そう思って、あらゆる手段を用いてコミュニケーションを積み重ねました。

訪問はもちろんのこと、高頻度で電話をしたり、検索順位がちょっと上がっただけでもメールしたり。何か発信の枠が取れたら逐一報告したりなど。それがちゃんと伝わっていて、Reluxに対する更なるご期待をいただけたことが非常に嬉しかったです。

丁寧に誠実にコミュニケーションし続ければ、確かな信頼関係を1つ1つ積み重ねることができ、その積み重ねが大きな成果につながる。改めてそれを実感し、嬉しいと同時に気を引き締めた出来事でした。

(画像出典:SPIRAより)

もう1つは、湯布院の宿泊施設Luxury villa zakuro(以下:zakuro)さまから、SPIRA(※)の記事を受注し、記事が公開されたときのこと。( 記事はこちら

※SPIRAとは:
Loco Partnersが運営するウェブメディアのこと。「オトナのお出かけマガジン」として、定番スポットから、行ってみたいディープなスポット、憧れのリゾート・旅館のすすめなどを毎日ご紹介しています。
実は、そもそもReluxは広告枠の販売をしていません。それは「Reluxから発出する全てのコンテンツは、私たちがフラットな目線で心からおすすめできる施設のみを紹介したい」というこだわりがあるため。

ただ最近、Reluxの引き算された画面だけではどうしても伝えきれない施設のストーリーや過ごし方を、Reluxのカスタマーに向けて発信したいとのご期待をいただくことが増えてきました。そこで、別媒体であるSPIRAで紹介記事を作るという試みが新たに始まったのです。その第一号としての受注でした。

湯布院エリアにおいて、zakuroさまは宿泊単価が高い宿に分類されます。そのため、その価格の理由を丁寧に表現し、過ごし方提案の決定版ともいうべき記事を作成することが、新規ユーザー獲得に寄与するのではないか?そんな可能性の話を、論理立ててお話ししました。

ただ実際のところ、SPIRA自体を売り物として提案するのは今回が初めてであるという点にすごく共感していただいて、面白そうだと思ってくださったところが大きかったと思います。

記事公開後に社長から「素敵な記事ですね」という言葉をいただいたときの感動はひとしおでした。社長がどんな思いで新しいお部屋を作ったのか、どんなお客様に喜んでいただくために試行錯誤しながら宿経営をしているのか、どんな思いで今回私たちに投資しようと決断してくださったのかを知っていたことも大きかったです。

普段なかなか伝えられないこだわりや目指している世界観を、綿密な打ち合わせを経てしっかりと記事にアウトプットすることができ、社長が抱いてくださった期待に少しだけ応えられたのではないかと胸が熱くなりました。記事化はゴールではなくスタートではありますが、一つの区切りとして非常に貴重な経験をさせていただいたと思います。

ひとつはGIVE精神がある人です。LocoshipでいうところのOWNERSHIPにあたるのですが、環境に求めるのではなく自分がどうするかということをまず主体的に考えられる人。そういう人が集まることで、GIVEがGIVEを生んでいく組織になると思います。

だから会社になにかを求めるというよりも、会社やサービスをもっとこうしたいとか、Reluxに関わるカスタマーや宿泊施設、地域をこうしたいとか、そういう気概を持っている人、またこの言葉に共感してくださる人と一緒に仕事したいなと思います。

ふたつめは、いろんなことから学びたいという思いを、年齢関係なくずっと持っている人ですね。年齢を重ねても、新卒一年目のようなキラキラした目で経験にあぐらをかかず学び続ける姿勢ってすごくかっこいいし、一緒に仕事したい。またLocoを成長させてくれる人なのではないかなと思います。

 


最後までお読みいただき、ありがとうございました!

現在Loco Partnersでは、僕が所属している営業部のリーダー、メンバーを大募集中。少しでも興味を持ってくださったら、ぜひ面談にお気軽にお越しください!

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