議廻奇譚③ 後田博美議員
議廻奇譚、三人目は後田博美議員です。
写真 公明党相模原市議団HPより
2015年当選 2期目
会派:公明党相模原市議団
パンフレットには〝まちづくりや命の大切さを育む「がん教育」を推進〟また〝女性の目線で市民の命と生活を守ります〟とあります。学校給食を含む学校関連の記載はありませんでした。
そんな後田議員の給食についての発言は・・・
1回目 2016年 3月定例会議
◆後田議員
『デリバリー方式の中学校給食の喫食率について、50%を下回っていると承知しているが、現在の喫食状況について、現在の喫食率になっている要因について、どう捉えているのか、また、これまでの喫食率向上に向けた市の取り組みについて伺う。』
◎岡本実教育長
「デリバリー方式における中学校給食の喫食率は本年1月末現在44%で給食開始時に比べると低下。要因は、食中毒予防のために一度冷ましてから提供していること、中学生になると嗜好性が強くなることなど、複数の要因があるものと考えている。こうした状況を改善するため、冷めても味が落ちないよう調理方法を工夫するとともに、生徒が提案した献立の導入や保護者を対象とした試食会の開催など、デリバリー給食への関心や理解を持っていただけるよう取り組んでいる。」
◆後田議員
『先輩議員とともにデリバリー給食を2度試食。御飯はほんのり温かく、味もほどよく、おいしくいただいた。体のことを考えている給食だと思い、より多くの生徒にデリバリー給食を食べてほしいと考える。これから中学校に進学する6年生を対象とした試食会への取り組み状況について伺う。』
◎新津教育環境部長
「平日での開催を検討したが授業時間との関係で実施に至らず。6年生への中学校給食の試食は保護者への試食会も含め、土曜日など学校行事とあわせた開催に向けて検討を進める。」
◆後田議員
『平成28年度3学期からつく汁物はどのような容器で提供されるのか、また、夏場の対応は。』
◎新津教育環境部長
「デリバリー給食の汁物の容器はふたつきで漏れにくい保温性のある容器で、夏場は冷やした献立にこの容器を使用し、栄養バランスを考えた給食づくりに取り組む。」
◆後田議員
『栄養士さんによる献立の工夫、調理人さんによる調理、盛りつけ、そして安全、安心な給食をとの思いは承知している。平成28年度の3学期より汁物が提供されることは楽しみである。夏場の対応は生徒が喜ぶデザートなど提供が今まで以上に多くの生徒さんに食べてもらえるのではないか。これからも安全、安心でおいしい給食、バラエティー豊かな給食づくりをお願いする。』
その他後田議員からは食物アレルギーやエピペンの使用について、又朝食を欠食している児童の実態、食習慣についての質問、要望などがありました。
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⇧試食をしたお話がありましたが、どこでどの様な形で行われたのか気になりました。私が中学校で保護者として試食会に参加した時、お子さんに「今日の試食のメニューは当たりのほうだね。」と言われたと言う方がいらっしゃいました。
試食会のメニューに外れのほうは選びにくいと思います。その時にお子さんがご飯しか食べない事があった話なども保護者間で話していました。
後田議員の食べた感想で判断するだけでなく、中学生や保護者からのお話を是非聞いて頂きたいと感じました。
2回目 2017年 6月定例会議
給食については就学援助についての質問に給食という言葉が出てきたのみでした。
3回目 2017年 12月定例会議
◆後田議員
『学校給食における食品の安全性確保について伺う。又、食文化の継承について学校給食での取り組み状況について伺う。』
◎野村教育長
「給食用の食品は原則国産、産地確認、定期的に食品検査や放射性物質の検査を実施。発色剤や合成着色料を含まないもの、非遺伝子の組み換え等の詳細な選定基準を設けている。また、食中毒予防の観点から、文部科学省の学校給食衛生管理基準等に基づき、加熱調理を原則とする。教育委員会の栄養士や給食調理員、委託事業者が常に食品の品質や鮮度等を吟味している。
学校給食での食文化継承への具体的な取り組みについては子供たちが季節感や地域性を感じとれるような行事食や郷土料理を取り入れ、地場産物を活用した献立や日本の伝統的な和食を意識した米飯献立などを実施している。」
◆後田議員
『子供の貧困や家庭の事情の観点からも、学校で朝食を提供している高知県や、福岡市の取り組みをどのように捉えているのか見解を伺う。』
◎菅谷こども・若者未来局次長
「朝食をきちんととることは、発達途上にある子供たちの心身の健全な発育を促し、生活習慣を整える上でも欠かせないものと認識しており、一部の自治体の朝食を提供する取り組みは承知している。本市では、小中学校の保護者や地域の方々に対し、家庭での食生活や規則正しい食習慣の大切さなど、食習慣に対する意識啓発を続けていく。」
その他未就学児の発達相談についてや
朝食の欠食について、支援教育コーディネーターのスキルアップについてなどでした。
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⇧食の文化の継承の質問がありましたが、全員喫食ではない中学校給食では、今日の給食が何か食べる前に伝えられるわけではなく、何を出されているかわからないものも多いです。何のメニューを食べているかわからない状態では、食の文化の継承にはなりにくいのではないでしょうか?
また、就学援助の対象にもなっている給食については、多感な年頃なこともあってクラスに注文している人数が少なければ制度を利用するのを迷う場合もあると思います。全員喫食なら迷う必要はなくなります。
後田議員は学校給食を始め朝食欠食や貧困、就学援助等子どもたちに関わる事柄に関心がある事がわかりました。