【チラ見せ】中期経営計画のセミナー資料作成
※「チラ見せ」は眞山の仕事や活動の風景をほんのちょっとお見せするカテゴリです。
11月29日に税務研究会でセミナーをやらせていただくことになっており、目下資料作成を進めているところです(セミナーの案内はこちらをご覧ください)。
以前、「書く」の形はPCでガラリと変わったはずなんだが・・・という記事で、PCを用いて書くというプロセスは、原稿用紙などに書くのとはだいぶ異なっている、という趣旨のことを書きましたが、丁度、そのことをセミナー準備で実感しているので、作業の途中でスクリーンショットを撮ったものを題材に、僕が考える「正しい書き方」をご紹介したいと思います。
まず、目次を決める。
やみくもに資料づくりを始めるのではなく、まず「目次」でセミナーの全体像を固める作業を行います。ただ、今回のセミナーの場合、実はこの目次は企画書を出したときに決まっていたので、ほとんど所要時間はかかりませんでした。
次に、ページの枠組みだけ作っていく
今度は、目次に沿って「このページで何を話すか?」を考え、そのページ「だけ」をつくっていきます。スクリーンショットでご覧いただければわかるように、白紙のページにページタイトルだけが付されたものが延々と並ぶ。
余談ですが、コンサルティング会社などでは、ここまでをプロジェクトの責任者が作り、各ページを若手コンサルタントが分担して作成・・・ということが多いです。
また、若手が資料の作成をまるごと任された場合も、このような白紙の状態で一度上司のチェックを受けると「このページ要らね」と言われて努力が水の泡になったり、「…この箇所の詳細分析は外せないでしょう、追加しておいて」とぎりぎりのタイミングで膨大な作業を命じられる可能性を回避できます。
その次に、チャートや表を当てはめていく。
次にやるのが、「チャート選び」です。個々の白紙のページでどんなメッセージを伝えたいか、はもうすでに分かっているので、それをどのような図表にすれば分かりやすいか?を考えて、チャートの枠組みだけ作成していきます。
スクリーンショット(一部ボカシています)を見ると、図表のほとんどに中身が入っていないことがお分かりいただけると思います。
この時点でチャートの「中身」が入っているのは、たまたま別の場面で使ったチャートをそのまま転用できた場合などで、基本的に中身はまだ入れずに作業をするのが、僕のやり方です。(人によってはこの時点から中身をどんどん入れていく方もいるでしょう…この辺は好みの問題でもあります)
最後に、中身を記入していく
(さすがにネタバレしちゃうのでスクリーンショットはありません)
最後に、セミナーでどんな話をするかを想像しながら、図表の中に文字や数字を入れていきます。この作業をできるだけ最後までやらずにおくのは、漢字の変換などの細かなところで序盤と終盤に齟齬が出たり、用語の使い方が途中からブレてしまったりするのを避けるためです。
ちなみに、今回使用する資料はおよそ50ページ。僕はこれくらいのボリュームの資料を、まる1日くらいで仕上げて、翌日に読み返して、提出する・・・というリズムで行っています(スクショをみると所要時間がバレちゃうかもしれませんが、大体そんな感じです)。
ちょっとずつ計画的にやる、というのも非常にいいことなのですが、どうにも自分の性格的にそういうのは苦手(8月20日くらいから夏休みの宿題をやる子でした)なのと、集中して資料を作ることにもメリットは多いという理由で、50ページを「10ページずつ5日間で」みたいなことは、ほとんどやりません。
ちなみに、書籍の方は、章ごとに執筆しては編集さんの意見を請う…ということになるのですが、あらかじめ目次やプロットの共有はしっかりしている(出版企画が通った時点でそこはすでに決まっているのです)ので、やはりここで紹介したプロセスとほとんど大差ない手順で執筆を進めている、と言えそうです。