2021年第2回目のWSを開催しました ①開催への道のり
毎度、不定期のブログ更新ですが、訪問してくださった皆様、ありがとうございます。
WS開催後のご報告が、通常1週間から2週間後という私たち(こんぶの会のメンバーは3人)ですが、今回はまず、開催した昨日までのあれこれを書いてみようと思います。
ほとんど毎週、定期的にミーティングを持っている私たちですが、内実はダベリ会に近いもので、それぞれのガス抜きの場となっていることが多いです。
今回も、メンバーそれぞれの経験から、「一部の教師はなぜそこまで正確さにこだわるの?」といった話になりました。
語学教師として、「正確さ」はある程度必要なものであると思いますが、そこから前に進めなかったら、できることに目が向かなくなってしまう恐れもあるのでは?という共通認識がありました。
多くの日本語教育機関がある中、留学生や技能実習生を対象としているところでは、JLPT対策が大きな柱になっている場合が多いと思います。
本来熟達度(プロフィシエンシ―)を測るためのJLPTなのに、「対策」と称して問題集を端から端までやる、といったことが、果たして有効なのか?という疑問がありました。
そこで、今年の1月ごろ、ぼんやり「次のテーマはJLPTでいこうか~」ということになっていました。
その後、2月に日振協日本語学校教育大会がありました。ブログ更新者はここである発表にエントリーしていたため、こんぶの会のWSの話はしばらく寝かせることになりました。
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すると、なんとこの大会で、かの當作靖彦先生がJLPTのお話をされたではありませんか!!!
しかも、「JLPT合格が教育目標だなんて、悲しい」という、現場を揺さぶるご発言。
ブログ更新者は、「日本語教育」の「教育」の方を重視している者なので、當作先生のお話には全面的に賛同しますが、それでも日本語教育機関に少しでも勤めていれば、「でも現場はね…」と言いたくなる気持ちもよくわかります。
タイムリー!これはもうやるしかないよね、ということになり、春休み中なら3人とも時間の都合がつけやすいことから、4月3日開催ということに決定しました。
そこからバタバタと準備に入り、大枠だけ作ってフライヤーを作成。
3月5日(金)にTwitterと日本語オンラインで同時に告知しました。
すると、當作先生効果もあったのか、はたまた現場的に問題を抱えていたのか、20名の定員のところ、26名の方にお申込みいただき、3月7日には申し込みフォームを閉じ、日本語オンラインからも削除するという、こんぶの会始まって以来の展開に!
告知をして、大枠は決まっていたものの、細かい内容はこれから詰める、という段階で早々に定員以上に達してしまい、(個人的に)嬉しいよりもむしろ緊張とか重圧とかの方が大きく、(個人的に)なかなか前向きに取り組めない日々が続きました。
やっと少しやる気になり、参考文献や論文などを読み始めたのは、1週間前、という体たらく。
それでも、何もないよりは「まし」のレベルに持っていくことができました。
問題分析をどうしても入れたかったのは、「JLPT対策本やJLPTホームページがあるんだから、そんなことしなくてもわかってる」つもりの人が、私自身を含めているはずだと思ったからです。
WSでは、ファシリテーターに徹するため、「答え」だと思われそうなことは極力言わないようにしており、「私たちはこう考えました」だけで抑えるようにしています。
問題分析を通じて、文法の問題の少なさや、(活用などの)正確さを問う問題がないこと、「認定の目安」から「できることに目を向ける」こと、その他、他の先生方とのやりとりを通じて、参加者やメンバーそれぞれが気づきを得られるのではないか、という思惑がありました。
WSとは偶発性の高い学びの場である、と認識しています。
ファシリテーターの思い寄らないようなことが、往々にして起こるものです。
そして、その「思いも寄らないこと」を、自らの学びに変えられるかどうかが、ファシリテーターの力量にもつながるのではないか、と思います。
教師としてもファシリテーターとしてもまだまだ未熟な私たちと、WS当日の様子は続編にて!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
近日中に②当日編をお届けする予定です。
続編もよろしくお願いします~