2021年2回目のWSを開催しました ②開催当日編
こんにちは、日本語教師こんぶの会です。
訪問していただき、ありがとうございます。
今回は3人による合作ブログです!
去る4月3日、こんぶの会の今年度第1回目(2021年になってからは2回目)のワークショップ「JLPT対策ってどうしてる?」を開催しました。
今回はお知らせしてすぐに定員以上になり、また、初めて参加される方も多く、「JLPT」への関心の高さを実感しました。
まず、当日の流れをご紹介します。
①定例の「こんぶの会について」の紹介
・「メンバー・本日の進行役」の紹介
・「本日のプログラム」
・「今回のワークショップの目的」
②グループに分かれてアイスブレーク
今回はチームに分かれてブレークアウトルームでのアイスブレークとなるので、その前にみんなで「Comment Screen」を試しにちらっと使ってみていただくことにしました。
「Comment Screen」は画面上に絵文字や顔文字が下から上へ、コメントが上部の右から左へ流れます。
Zoomのチャットボックスと違って匿名で、参加者の反応が受け取れる楽しいツールです。
しかし、今回、絵文字やコメントが見えない方もいらっしゃっいました。
実は、こんぶのメンバーのリハーサルでも見えたり見えなかったりだったんです…
今後の課題とさせてください!
さて、アイスブレークですが…
「あと2分です」というアナウンスの後に、誤って「終了」のスイッチを押してしまいました…2分間のタイムトラベル😢せっかく盛り上がっているところを大変申し訳ありませんでした。
そして、気持ちを立て直していただき…
③「そもそもJLPTとは何なのか?」
公式ホームページに挙げられている4つの特徴など、今更そんなこと…ということも含めて確認しました。
④問題分析
WSの目的の2つ目「JLPTの問題はどんなものなのか?」について。
例えば「課題遂行のための言語コミュニケーション力を測る」というのは、具体的に「どの問題でどんな力を測っているのか」を各レベル・グループに分かれて公式問題集を見ながら分析。
その結果と気づいた点をスプレッドシートに記入していただきました。
今回分析したのは時間の関係上、文字・語彙、文法の言語知識のみです。
そして、各グループが記入したスプレッドシートを全体で共有しました。
⑤「JLPTと授業との関連を考える」
WSの目的の3つ目です。各レベルの「認定の目安」「レベル別Can-doリスト」と問題の分析結果をもとに、「どんな能力が求められているのか」「それを授業にどう落とし込めるのか」について、再び各レベル・グループで話し合い。
別のスプレッドシートに記入していただきました。
⑥全体共有
記入したスプレッドシートを共有し、各グループで出た意見等を発表していただきました。
⑦私たちこんぶのメンバーの考え
最後にどのような思いからWSを企画したのかをお話しさせていただきました。
「日本語の勉強」は「JLPTの勉強」
「日本語ができるかどうか」は「JLPTに合格しているかどうか」
という考えの方は、日本語教師にも学習者にもいるかもしれません。
いずれにしろ、私たち日本語教師は、JLPT対策を避けては通れません。
◆「課題遂行のコミュニケーション能力を測る」ためのJLPT対策が問題集やテキスト進めるだけでよいのだろうか
◆語彙や文法の正確さにばかり気をとられていないだろうか
◆日本語能力を伸ばすための本来の授業とJLPT対策をうまく結び付けるためにはどうしたらよいのだろうか
という私たち自身の疑問や問題意識を、皆さんとともに考える場を持ちたいという思いで企画しました。
ですから、JLPT対策にお勧めの問題集やテキストやその進め方を知りたいと思われていた方もいらっしゃったと思いますが、その点はご期待に添えず申し訳ありませんでした。
ここでてんこ盛りのWSは時間切れとなってしまい、一旦WSは終了とさせていただきました。
が、時間のある方はこのまま残って語っていただく時間をとりました。
30分の予定が大幅オーバーの1時間の延長戦⁉でした。
むしろ、延長戦のほうが有意義だったのでは⁉と思うほど。
参加者の方々が日々の実践の中で感じていらっしゃる疑問や悩みなどを共有することができました。
現場が違っていても気軽に語り合える場を大切にしたいとあらためて思いました。
そして、このようなご意見も。
これは私たちの原点(?)でもあります。
私たちはさまざまな勉強会や研修会に出たり、本を読んだりすることで多くのインプットができます。
でも、それを教室で実践したり、「これやってみた」とか「これでいいの?」とか「ちょっと変えてみようかな」とか、自らのアウトプットがないと、なかなか「成長」には結びつかないんじゃないないか、と考えているのです。
また、私たちのキーワードでもある「気づき」のようなツイートもたくさんいただきました!
さらに、自分自身も戒めたいこととか…
ちょっとしたモヤモヤの解消とか…
まだまだたくさんのご意見、ご感想をいただいているのですが、一つ一つしっかり受け止めて今後に生かしていきたいと思います。
また、毎回、WS参加者の皆様から多くのことを学ばせていただき、本当に有難く思っています。
スムーズに進行できなかった点もあり、申し訳ありませんでした。
今後とも「日本語教師こんぶ会」を、よろしくお願いいたします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。