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Baby教室シオ

提案『叱る前に謝ることを教える』

2021.04.05 00:00

お母様方が子育てで難しいと感じるのは躾をどうするかということが多いように思います。その中で子供をどのように叱るかということに悩ましさを感じるのではないでしょうか。どう叱るかの質問を受けときに伺うのが「叱る前に謝ることの大切さを教えてこられましたか?」ということ。

親の立場になって躾を考えるといけないことをした時にどう叱るのかを考えがちですが、実はこの叱るを効果的に躾に導入するときには、どう叱るかではなく、どのように素直に謝ることを身につけさせるかが重要でそのことを考え実行すると案外悩みは悩みではなくなり、親子関係も良好になるのです。

日本の文化には悪いことをしたら潔くその事実を認め謝ることが美徳とされ、また『自分で蒔いた種は自分で刈る』自分自身の非を認め責任をとることも併せて学んできたように思います。また子供達と接しているとその重要性を感じ教える必要があると考えます。

子供が自身の非を認め素直に謝るということを理解し行動するにはどうすればいいか・・・これは『子供が素直さで物事に向き合い、相手を慮ること』を教えるほかに無いと考えます。

私が子育てでこのことを意識し子供と向き合う場合に心掛けていたことは、親であれ大人であれ悪いことをした場合にはどんなに些細なことでも「ごめんね、ごめんなさい。」と伝えることでした。

例えば家の中で子供とすれ違いざまにぶつかった、約束を忘れてしまい守れなかった、おもちゃを壊してしまった、勝手に子供のものを処分したなど自分に非があると感じたときには素直にその場で謝るように努めてきました。実はこの謝る親の姿勢はとても重要で子供はその親の行動を確りと理解し、素直に真似て実践するようになります。もし子供が素直に謝れない場合はそこが欠けている場合が多いのです。

先ずは親が素直に謝る姿勢を見せること、実践することを優先しましょう。その上で子供をどうしても叱らなければならないときにどうするか。

それには一貫したルールが親に求められます。例えばうそをつかない、弱いものいじめをしない、暴言を吐かないなどご家庭のルールを作り、普段から言い聞かせを行います。その上でそのルールを破った場合や危険性をはらんだ場合のみ親は理性で対応するのです。

私は不注意や失敗で起きたことに対しては怒らず叱らず、逆に「だいじょうぶ?」という言葉を掛けるようにしました。相手を気遣うということを教えたかったからです。

またどんな場合でも先ず確りと話を聞くために「どうしたの?」から声掛けをスタートしました。そうすれば子供は必ずその理由を話してくれます。次にその理由を受けて対処をしていきます。最後に確りと子供自身が自分のこととして責任が取れるように繰り返し諭すことが必要になります。

幼稚園の先生が子供同士が揉めた場合に必ず両者の言い分を聞きます。そしてお互いの感情を伝え合った後に保育者教育者として諭しをし、行動を改める子には「ごめんね」と言えるように導き、相手の子には「いいよ」と受入れるという見事な解決法を日々繰り返され、そう導き出された子供達は何事も無かったかのように遊びます。ご家庭で親が素直に謝ることを実践されていれば子供は素直に育ちます。もし幼稚園で素直になれない様子があるのであれば親御さんが自身の行動を振り返る見直すべきときだと思います。

素直に謝れたらその場でその事案をきっぱり終わらせる。その後は引き摺らない態度で気持ちを切り替えることが出来れば、それはそれは大きな宝物を手に入れたことになります。

叱る前に謝ることを教えるということは、素直でいることの心地良さや人に許しを乞い、自分自身の行動を反省すること、そして人を許すことを学ぶチャンスなのです。

とはいえ親も子供の年齢と同じ子育ての年数です。間違いも起こるでしょう。感情的に怒ってしまったらその場でごめんねと伝える勇気を持ってください。そして子供の身近なお手本になれるよう切磋琢磨してみてはいかがでしょうか。

そんな大きな話をしておりますが私・・・・子供には謝ることができても、まだ主人にはごめんなさいと口にできない場合があります。心では思っていても口に出すのは難しいんですね・・・でも感謝はたくさんしているのです。それも口には出しませんが・・・皆さんと共に私も切磋琢磨の日々なのです。