チェチリア・メテッラ・エ・カストルム・カエタニ霊廟 Cecilia MetellaTomba Cecilia Metella
チェチリア・メテッラの墓とカストルム・カエタニ霊廟
チェチリア・メテッラの墓 Mausoleo di Cecilia Metella
紀元前1世紀。
ローマ郊外のアッピア街道州立公園内にある古代ローマの霊廟。アッピア旧街道沿いにあり、高い位置にあるころから、天守閣のような役割をしていました。
チェチリア・メテッラは、ギリシャのクレタ島を支配していた家系の女性ですが、あまり情報が残っていない。紀元前69年に執政官を務めたクインタス・カエシリウス・メテルス・クレティカス(Quinto Cecilio Metello Cretico)の娘で、第1回三頭政治で有名な大富豪マルクス・リキニウス・クラッスス(Marco Licinio Crasso)の息子(Publio Licinio Crasso Muciano)の妻でした。
この防護壁は14世紀にカエターニ家が、紀元前一世紀の墓の上に付け加えたものです。
直径20mもある円筒形をしています。
この地点からローマ方面へ入る時、パスポートのようなものが必要で、高い通行料を払わなければならなかったそうです。
カストルム・カエタニ霊廟 Il Palazzo Baronale del Castrum Caetani
この墓から見つかった大理石の彫刻が、遺構の壁面に装飾されている。
大理石に彫られた牛の頭が数多く発見されたため、この周辺地域は Capo di Bove(牛の頭)と呼ばれています。
Il Titulus
城塞内の考古学博物館
大理石に彫られた碑文や装飾の断片が展示されている。
墓の前に亡くなった人の像が置かれることが多かったようだ。発見された男性と女性の像で、その時代の服装の特徴が見れるのが興味深い。男性はトーガ Toga と呼ばれる古代ローマ市民が外出時に着用した布を巻いている。女性の像は近年の修復工事で発見された。
骨壷 Urne と棺桶 Sarcofogi
紀元1世紀頃
霊廟内 Interno del Sepolcro
井戸
この辺りまで火山の溶岩が流れた跡もある。
地下通路も存在していたのですね。
アッピア旧街道でも、高い場所に建てられ、遠くからでも目立つ存在。
カッファレッラ公園より
火曜ー日曜 9.00 から日没まで。 月曜閉館。
1週間有効で、3か所(Terme di Caracalla, Villa dei Quintili, Mausoleo di Cecilia Metella)見学できるチケットが6€です。
聖ニコラス教会 I resti della chiesa di San Nicola
現在は遺跡となっている。崩れて一部しか残っていないが、ゴシック様式の教会だった。