あがり症(社交不安障害SAD)
2021.04.04 00:50
あがり症の正式名称は、社交不安障害(SAD)といいます。
あがり症は、
脳の情動と快・不快に関わる偏桃体の働きと関係があります。
扁桃体が過剰に反応、
誤動作を起こし絶えず不安や緊張が極度になっていることが、
あがり症、パニックなど不安障害全般に関わっていると考えられています。
扁桃体が過敏な状態では、
・交感神経が高ぶり、
・筋肉が硬直し、
・血液の流れ
も悪くなります。
そのため、あがり症の改善対処法として、以下のような方法があります。
・呼吸法
吐くは副交感神経を優位にします。吐く時間を長くする呼吸を重点的に行う。
・筋弛緩法
筋肉を緩めるには、ストレッチ、温かい湯舟に浸かること。
そうすることで、緊張がとれ、血流もよくなりリラックス感が高まります。
・心理療法
①暴露療法
不安階層表を利用して苦手な事を少しずつハードルを上げて、チャレンジして慣れていく。
(例) まずは、一人の前で1分スピーチ。自信が付いたら、一人の前で3分スピーチ。また自信が付いたら、二人の前で3分スピーチ。
ポイントは少し頑張れば出来そうなギリギリの目標設定をしてあげる事。
②認知行動療法
人前で緊張するなんて恥ずかしい→人前で緊張するのは生理反応で当然
あがり症の自分は皆に馬鹿にされている→皆が馬鹿にしているという根拠は本当にあるのか検証するという具合に歪んでいる物の捉え方を矯正していく。コッホのコラム表など利用する。
③森田療法
(例)人と話すと緊張してしまう。どうにか緊張をゼロにしたい。
緊張してはいけないと考えるのではなく、緊張は生理的に起こって当然の反応と考える。生理反応を抑えようとしても無理、ジタバタせず受け入れよう。