鯨の水族館
鯨の水族館は、高知県内の海や川で釣獲あるいは採集した魚や生き物の写真をInstagramを利用してギャラリー風にしています。
小学1年生のEくんは夏休みの自由研究で、夏休みに釣った魚の名前を調べることにしました。
時間が許せばみんなで釣り!釣り!釣り!釣り!の夏休み。
いろんな魚が釣れましたが、当時のEくんは魚の名前をほとんど知りません。
こんなとき一番頼りになるのは釣りの好きな父親!?
「それはニロギ」「これはガシラ」「チヌ」「エバ」「サンバソウ」「ヒョウゴ」「キビレ」「コッパグレ」「ゲンナイもおるねえ」
「すごい!お父さんなんでも知っちゅう!」
その後、魚の図鑑を開いて名前を確認してみたところ・・・どこにもない。
「そんな名前の魚ぜんぜんおらんで!」
父親が教えてくれた魚の名前は地域によって呼び名が違う地方名というもので、図鑑の索引に使われているのは標準和名というものでした。
そんなことがあったのち、釣った魚の写真を撮ることに加え、図鑑を使って標準和名を調べるようになりました。
知り合いの釣り師さんたちが気にかけてくれ、時々珍しい魚などを届けてくれることもあります。
また種の同定に際してはツイッターなどのSNSを介して多くの支援をいただきました。
こうしてこれまでの4年間で150種以上の魚たちとの出会いがありました。
けれども、まだ見たことのない魚やいきものはそれ以上にたくさんいます。
ひょっとすると、まだ発見されていない新種に出会える可能性もゼロではありません。
そんな夢をみられるような豊かな自然が、すぐ手の届くところに当たり前のようにあることは本当に幸せなことだと思います。
Eくんがこれまで出会った生き物全部、初めて見た時には全部が新種。
どうしてもわからなかった名前がやっと分かった時のよろこびがいっぱい詰まった高知の水族限定の水族館です。