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Baby教室シオ

スナップ『あおむし&さなぎ観察中』

2021.04.10 00:00

先週生徒さんよりお裾分けいただきましたモンシロチョウのあおむしたち。今週は月曜日から生徒さん達に観察していただきました。今回はそのあおむしやさなぎを上手に観察している生徒さんの様子をご紹介。


布がかかったものが何かを彼は知りません。一刻も早く布を取ってみたいという動作を制止し写真を撮りました。2歳児は自らの欲求をコントロールし指示に従うトレーニング時期です。この写真は彼の大きな成長を現す決定的瞬間なのです。


両手に注目!

直ぐにでも布を取りたいという向かって右の指先、逆に左は指先を曲げ静止しています。2歳児になると指示に従うことができるようになりますが、それは日々のトレーニング無くしては成立しません。トレーニングをしていない場合はパッと手が動いて布をとる行動に出ます。このことからも分かるように日々のご両親の働きかけとお子さんの頑張りが一つになった瞬間です。なんて素晴らしい瞬間に出会えたのかとしみじみと感慨深くなり愛おしさを感じています。



いざ布を取ってみたら「なんなんだろう???」と訝しげに虫かごと少し距離をとって中を覗いています。このショットは新しいものとの間に危険回避を本能で行っている瞬間です。


そして中のあおむしを見つけると安全だと確認が取れたのでしょう。虫かごを自ら少し動かしグーッと視線を下げて観察しだしました。

「あおむしだね。なにしてるかな?」「あっ、はっぱだべてるね」「ちっちゃい」見たままを言葉に置き換えていきます。2歳児は自分の発する言葉に対しての共感を求めてくる年齢です。できるだけ子供の言葉をそのまま返すようにしましょう。

動くあおむしを観察してふとさなぎに気付きました。動かずじっとしていることが分かると虫かごに手をかけ動かし、さなぎを真正面から覗き込んでます。この新たな行動に出たときに間髪入れずに観察を促す言葉掛けをしましょう。

「あおむしはどんなふうに葉っぱを食べてるの?」「体は何色?」「顔はどこか分かる?」など。


そして今度はさなぎを裏から覗き込みます。この四方八方から物事を見る、観察するということは思考と深く結びついていきます。物事を一方向からだけで考え判断るということは、情報を得る選択肢を多く持てないことになり、いろいろな意味で狭い世界で生きることになります。それではとても勿体無いような気がします。あらゆる方向から観察ができるような言葉掛けをし、その観察したことを広げたり深めたりする経験が必要です。実際に探しに出かけたり、捕まえたり、調べたり、絵本で空想の旅に出かけたりと総合力を広げるようにしていきましょう。このような行動活動が総合力を挙げることになり、昨日のピカソ記事に関する創造力を持たせるきっかけになります。

ご両親やご祖父母との日々のお話を伺うととてもいい経験をされていますので、来年はどのような成長を遂げておられるかとても楽しみです。また来週素敵な笑顔でお会いできますように。

現在2匹ともさなぎになり5日ほど経過しております。いつさなぎから蝶になるのかこまめに観察して子供達にその結果を伝えられるよう目下観察中です。