純正に拘る
とても大事なことですが、旧車となると維持だけでもなかなか困難になってきます。
その一つの難関に、リペアパーツの枯渇があります。
メーカーがもう存在してない。メーカーですでに生産中止になっているなど
理由は様々な訳で、
修理ついでに社外品でアップデートってのも大いに「アリ」な選択ですが
見た目も大きく変わってしまったりすると、ちょっと躊躇してしまいますよね。
GPz1100Fのオイルクーラーホース。
純正はカシメられているゴムホースになってます。
1982年から多分一度も交換されていないであろうゴムホースは
39年の歳月をず~っとエンジンからの油圧に耐えていたわけですが
ついにご臨終。
ゴムに弾力は全くなく、ヒビ割れし、ついにはオイルが漏れだしてきました。
こうなると交換するしか方法はないわけですが
カワサキ純正部品はとっくに廃番となっております。
で、アールズなんかの社外オイルクーラーキットを取り付けちゃえば問題解決となるわけですが
オイルホースがシリンダーブロックのサイドを取り廻す感じになり大きく見た目も変わるし
なにより純正のフロントフェンダーをカットしなければなりません。
って事でオーナー様からのお許しはもらえず。
ということで
オイルホースを交換し、再カシメして制作。
取り出し口が特殊な形状なので、取り出し口は再利用となります。
黒いカシメがあれば完璧だったのですが、黒は無かったのでやむなし。
これで、取り回しも純正、見た目も純正っぽく修理しました。
Zなどの古い車両やSRX、BSA SRのようにオイルホースを採用している車両ですと
経年劣化とともに必ずいつかは訪れる事象です。
漏れ出す前にやるもヨシ。
社外に替えるもヨシ。
今回のように見た目を純正と極力変えることなく治すもヨシ。
お困りの方、ご相談に乗ります。
ちなみにオイルホースの修理には納期おおよそ1週間ほどお時間を頂戴しております。
価格はホースの長さや様々な仕様の違いで変わりますのでご相談ください。