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IPコラム 弁理士 田中智雄

嘘も方便ではブランドは育たない

2021.04.07 10:00

嘘は悪いこと、

これは万国共通の考え。

You are lier.

この言葉は最大の侮辱。


でも日本の感覚だと、

日常会話に「嘘」という言葉が頻繁に登場します。

え〜ウソ〜

嘘でしょう


嘘つき

この言葉もかなり使います。

でも侮辱というところまではいきません。


本音と建前を上手に使い分けるのが大人の対応と言われ、

そして嘘に対しても寛容を強いられるのが日本の大人。


この嘘の使い分けは国ごとに違っていて、

中国でも本音を言わないことがいいという文化があるけど、

それを使いこなるのは非ネイティブでは難しい。


どの国でも嘘の扱い方というものがあるのだけど、

多様な人種が一緒に暮らしている国ほど、嘘に対する寛容度は低い。

行間を読む、

以心伝心、

空気を読む、

考えや価値観が同じ人が集まっているから機能するのであって、

考えや価値観が異なる人が一緒に暮らしている地域では、

放った言葉は額面通りに受け取られるから、裏の意味を期待することなどできるわけはない。


世界に進出している日本のブランド、

日本で言っていること、やっていることと、

現地で言っていること、やっていることと、

往々にしてダブルスタンダードです。


品質が良いことで人気の日本ブランドも、

嘘の扱い方で苦労している気がしてなりません。