Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

新潟市西区小針の「優しい」歯科 西原歯科クリニック

脳出血とミュータンス菌の関係は?

2016.11.22 08:59

新潟市西区小針南台の西原歯科クリニックです。


高齢化社会で、お口の健康が重要視されてきています。

脳出血は、一般的に塩分の取り過ぎ等が引き金 となり、高血圧との関連性が高い事は、 よく知られていますが、特定のミュータンス菌が、その引き金になるという事が報告されました。


コラーゲン結合性タンパク質を菌体表層にもつミュータンス菌株は、マウスの大脳出血を引き起こす事が大阪大学小児歯科の研究グループ によって明らかにされました。


このコラーゲン結合タンパク質を菌体表層にもつミュータンス菌は、cmn遺伝子 によって産生される新しいタイプである事等がある研究グループによって明らかに されています。


コラーゲン結合性タンパク質は、血管の傷口に集まって炎症反応を誘発し、血小板の止血作用を阻害して出血させます。


コラーゲン結合 タンパク質 を持つある種のミュータンス菌は、脳内の 微小血管の止血を  阻害して出血させるリスク因子となるわけです。


また大阪大学の研究グループは、浜松医大との共同研究で、脳出血患者さんは、ある特定の脳出血と関連があるミュータンス菌の

感染率が、 健常者の感染率に比べ約4倍も高い事を発表しています。


また、国立循環器病研究センターの研究グループは、 MRI画像で観察出来る脳出血患者 さんは、 ある種のミュータンス菌感染率が有意に高い事をオーラル.ディズィーズ誌に発表しました。

即ち、コラーゲン結合タンパク質遺伝子cmnを有するミュータンス菌感染は、脳出血と高い相関性があることを発表しました。


この cmn遺伝子を有するミュータンス菌が脳出血リスクの高い事も発表がなされました。


私も毎日口腔ケアの重要性についてお話ししていますが、こういった研究がなされ、口腔常在菌と特定の疾患との関連が指摘されると、特に高齢者において自分での口腔ケアが難しく、 介護が必要な方へのミュータンス菌群を蔓延らせない口腔ケアは、益々重要となっていくと思われます。



参考文献

1) 奥田克爾著 史上最大の暗殺集団デンタルプラーク より


新潟市西区小針南台

西原歯科クリニック

http://nishiharadc.web.fc2.com