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一番初めのお話

2021.04.08 02:14

去る2019年末。

そもそもなぜ自分でお店をしようと思ったかというと色々ある。

・自分のやり方でやりたい

上の考え方とズレが生じた。否定的なものではなく方向性の違い。どっちも正しいからこそ別れて仕事がしたいと思った。

・家族ができ、家族との時間を大切したくなった

休みが少ない、労働時間が長い、自分のスキルアップにもつながるのでレッスンは欠かしませんでしたが家族ができると少し事情が変わります。共働きなので家事、子育ての分担も必要でした。

・雇われのまま美容師を長く続けれないという業界

今のシステムではどこかでピークを迎えてしまう。その先は独立、転職、管理職のいずれか。転職、管理職は実質的にカットはできなくなるのでカットを続けたければ独立しかない。


大きく分けるとこの三つでした。

3つともに細かく理由はあるのだけれど、とりあえず簡略的に。

別記事で細かく掘り下げようかと思います。


きっかけは会社側からでした。

今の店で働きながら雇用方式を変える。という言い方が正しいのかわかりませんが。

会社員を辞めて業務委託として契約を結ぶ。

以前の会社は固定給+歩合給だったので業務委託なら完全歩合給。

頑張れば稼げるし当時勤続9年の私にはいい提案と思ってくれたのでしょう。

しかし店舗で働く以上拘束時間は変わらず始業、終業時間同じということでした。

お店によっては予約の時間だけ来て終わったら帰るというシステムのところもあり

それと比べると旨味のない感じに思えてしまった。

サボりたい、というより子どもの検診や送り迎えが多くフレックスの方がありがたかったのです。何度も話し合いを重ね、「のれん分け」というやり方に落ち着きました。

これも私の要望を聞いて会社側から提案してくれたことで、大きく分けてこういった条件。

・毎月決まった額のロイヤリティを収めること(売り上げの◯%という会社もあります)

・現在顧客を勧誘しても良い(通常お客様に次働く場所を言うのはNG)

・お店の場所も近くで構わない(商圏内はマナー違反、ただ制約はない)

細かい条件はあるのですが月々フランチャイズ料を納めることでお客様を連れて独立しても良いという太鼓判をもらえるということでした。

新店舗に携わる費用はすべて自己負担(一部会社が負担もしくは貸してくれる会社もある)でしたが、その分ロイヤリティも安くしてくれたと思っています。(金額は明かせない条件ですが私は納得しています。)

双方納得の条件が出揃ったところで場所探しが始まりました。

いざ独立を決めてもハコが決まらねばお店はできません。

ここが最初の難関でした。


次回へ続く