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楽しく続ける大人のピアノ

元気奏でる小さな手

2016.11.23 00:31

今朝、とても奇妙な夢を見ました。

ハープの先生からのご依頼で、オペラの舞台に立つ自分。オペラとか全くわからないのですが、夢の中ではなぜか代役を務めることができていて、その舞台を見た月影先生的な方から「あなたオペラに向いているわよ、本格的に勉強してみない?」とお誘いを受けるという‥

意味不明すぎる夢でした)^o^(

何かの願望でも示唆しているのだろうか。


閑話休題。

小さな手では、ピアノを楽しむことはできるけれどピアニストにはなれない‥


という固定概念を破ってご活躍中の熊本マリさんの本を読みました。

表紙の絵も素敵だなと思って買ったのですが、熊本マリさんご本人が描かれた絵だそうです。

さすがスペイン育ち、色彩感覚が明るくて元気いっぱいですね。


手が小さい、ということで写真もありました。

おそらく、私と同じくらいかほんの少し大きいくらいだと思います。その手で現役ピアニスト、リストの曲もたくさん弾いていらっしゃるとのことで、夢と希望が湧いてきます。


この本は、小さな手で難曲を弾くためのテクニックなどは一切載っていません。テクニック本ではなく、熊本さんのエッセイ集であり、ピアニストとして日々どう在るのかを受け取ることができる内容です。


とにかく、固定概念(手が小さいとピアニストは無理、リストやラフマニノフは弾けない、など)に振り回されることなく自分を信じて前進していらっしゃる生き方が爽快です。そういう生き方をされているせいか、お写真を拝見する限り若々しくてハツラツとしていらっしゃる。


引用したい箇所が多すぎて選べないくらいですが、熊本さんの一番のメッセージは

「自分を信じ、自分で考え、創意工夫することでどんな手でもピアノを十分に楽しむことができる」

ということだと思います。


私が思わず付箋をつけた箇所をご紹介してこの記事を閉じます。

ピアニストになるという夢を抱き始めた若き日の熊本さんが、ぜひレッスンを受けさせてほしいとグレン・グールド(‼︎すごい行動力)に手紙をだしたそうな。グレン・グールドからの返事はこう。

私は人の演奏を聴いて、人の才能を判断する資格のある人間ではありません。たとえ、もし私が言ったとしても何も変わらないでしょう。あなたの才能と可能性は、あなた自身が一番よく知るべきことなのです。自分を信じ、自分の才能を作るのがあなたの仕事なのです。がんばって下さい。

痺れました。