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Reform Compass  東京表参道店 Staff Blog

DIY型のリフォーム

2021.04.08 05:48

先日、リフォームコンパス東京表参道店に女性お一人でW様がお越しくださいました。

暮らしの診断シートからお問い合わせをいただいておりましたので、

あらためて確認の意味も含めて内容をお伺いさせていただきました。


W様はご夫婦でお住まいなのですが、今回中古マンションを購入され、

その全面的なリフォームをお考えとの事、

また、間取り変更は一部であるものの、デザイン的にとてもこだわりを強くお持ちでいらっしゃるということをお話しくださいました。

そこまでは他のお客様と変わりない内容だったのですが、1点だけ大きく違うポイントがありました。


それは、ご自身もリフォーム工事に参加をし、希望通りに仕上げたい、とお考えの点でした。


最近はテレビでタレントさん自らが工事をする様な番組もあり、

そういった希望をお持ちになるお客様もいらっしゃるのかもしれませんね。

一方で、ショーアップされたテレビとは異なり、

一般的には工事にお客様が参加されるということには、いろいろと問題が出てきます。

まずは品質や保証の観点。

お客様ご自身が施工された部分については、当然その仕上がり具合は保証されるものではないのですが、

その明確な区分ができるかどうか、というところが問題です。


次に、安全上の問題です。

電動工具や資材が多く置かれる工事現場は、一般的な室内の環境とは大きく異なります。

ただでさえ、油断をすると職人さんも怪我をしてしまうこともある中で、

そういった経験のないお客様が作業にあたって、怪我をしない保証はありません。


また、次にあげられるのは、コストの問題です。

一旦お客様の触られるところを残して工事を終え、引渡後にご自身で施工されるのは

大きな問題にはならないのですが、

工事中に一緒になって作業をするというのは、職人さんにとっても大きく手間が取られてしまいます。

つまり、計算通りに工事が進まないということになると、

人件費が大きなウェイトを占める建築のコストの中では、

当初の予算の中で工事が完結できない可能性が出てくる訳です。


そういった観点で、リフォーム会社は集客の手段としてDIYをサービス展開されているところ以外では

お客様の工事参加は嫌がられる傾向にあります。


こういった理由もあるため、W様には参加型の工事はおそらく難しいであろうことを前提とした上で、

引渡後の工事なども含めて対応を検討してもらえる可能性のある会社を2社、ご紹介させていただきました。


その後、その2社とW様ご本人様からも連絡をいただいたのですが、

やはりどうしてもご自身が参加しての工事を希望されていらっしゃること、

ご自身で探された会社で、対応してくれる会社が見つかったことなどから、

一旦その会社で進められるということになりました。


リフォームコンパスでは、あくまでも大規模リフォームの実績が豊富で、

安心して工事を任せることができる会社、という前提で

リフォーム会社をご紹介させていただいておりますので、

残念ながらW様のように特別なご要望には対応もできない場合もあります。


私共の把握する会社ではなかったため、詳細はわからないのですが、

ぜひ、ご希望に沿った良いリフォームにしていただけたらと思っております。


W様、ご来店いただきありがとうございました。




Kousuke Kitamura