更にもう一歩)

　私は週に1度カウンセリングの仕事で大阪市の中津に行っています。

大阪メトロ地下鉄・谷町線から御堂筋線に乗り換え、中津駅まで行きます。

その日は、谷町線の車内で「御堂筋線が発煙事故のために止まっている」という情報を聞きました。

御堂筋線の改札に近づくと、沢山の人で混み合っていて、改札まで行けない状態でした。

すると「どちらに行かれますか？」と、若い女性の優しい声が聞こえてきました。

私が「駅員さんのところまで行きたいのですが」と伝えると、人の間を縫って改札の駅員さんのところに連れて行ってくれました。

私がその女性に頭を下げて「とても助かりました。ありがとうございました」とお礼を言って、お別れしました。

駅員さんに「動き出す見通しはたっているのでしょうか？」と尋ねたら「分かりませんねぇ」の返事が返ってきました。

私が少し考えていると、「どちらまで行かれるのですか？」の声が聞こえたので、「あっ、先ほどの方ですかっ？　私は中津まで行きたいのですが」と答えました。

すると「中津だったら阪急電車でも行けますね」と、教えてくれたので、私も一瞬考えたのですが、阪急だと降りてからが分からないので「ありがとうございます。ちょっとここで待ってみます」と答えました。

すると「もし、阪急の方に行かれるのでしたら、ご案内しようかと思ったのですが」と、優しく言ってくださいました。

そこから阪急電車までだと、3～400メートルはあると思います。

この忙しい朝の時間、それをわざわざ行ってあげようと言ってくださった優しさに、胸が熱くなり「ご親切に、ありがとうございます」と、もう一度頭を深く下げ、お礼を言いました。

何て優しい方なんだろう…と、育って来られたご家庭の空気が感じられるようでした。

今回のことで「更にもう一歩」の大切さを学ばせてもらいました。

私は沢山の人々に助けてもらっています。

先ずは出来ることからで、お礼を伝える時に「もう一言」を意識してお伝えするようにします。

いつもこれを読んでくださっている皆さん、ありがとうございます。

さらに。

コメントなどいただき、いつも元気をいただいています。

本当にありがとうございます。　

にこにこっ！　　亀ちゃん

※写真は奈良県の「大野寺」の枝垂桜です。