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リチウムイオンバッテリーを2年使ってみての満足点

2021.04.08 06:42

前回はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの不満点をご紹介しましたが、今回は満足している点を紹介したいと思います。


①抜群のスタミナ

現在サブバッテリーの主流である鉛バッテリーの特性は陸上競技のマラソンランナーに例えられるようです。少しづつの電力を長時間使うのに適した特性で、逆に大きな電力を使うエアコンなどを使用する場合は残量の消費が激しくなります。


それに対してリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは鉛バッテリーよりもさらにスタミナが高く、全力疾走が数時間くらいできてしまうような、ドラゴ◯ボールの登場人物的な感じといったところでしょうか?


キャンピングカーを購入する前は思ったより電気を自由に使えないというイメージがあったのですが、リチウムイオンバッテリーの場合は例外だったようです。


  真夏の2泊程度なら電池残量をほとんど気にしたことはありませんし、私自身がバッテリーを電欠させたこともありません。(しかも最初の1年間は走行充電なしの状態でした。)

そのおかげで?真夏のオートキャンプ場を利用する際も空いている電源なしサイトをフツーに利用していました。

鉛バッテリーならエアコンを安心して使える時間はあまり長くはないですが、リチウムイオンバッテリー400Ahなら、真夏の夜に使用する場合でも15時間以上使用できる計算になります。

②高速充電による稼働インターバルの短縮


ウチのアウルくんはレンタルもしているのですが、予約が連続することがあります。

車両がレンタルから帰ってきてから、車内清掃及び消毒そしてバッテリー充電と点検を行います。これが完了しないと次の方に貸し出しすることができません。


次の利用者の方が出来るだけ早く次の出発をしたいと希望されても、バッテリーが充電されていなければ貸し出しできないので、バッテリー残量がゼロでもほぼ半日で満充電になるリチウムイオンバッテリーは業務用でも大活躍です。(もちろん点検・消毒はしっかり行なっています。)


③雑な扱いにも耐える頑丈さ

鉛バッテリーを長持ちさせるにはルールがいくつかあります。

 もちろんリチウムイオンバッテリーにもありますが、鉛バッテリーと比べると制約は少なくなります。

たとえばバッテリーを放電した時の寿命です。

鉛バッテリーの場合、残量30%まで使用した時の寿命は350回くらいと言われています。

対してリチウムイオンバッテリーは残量20%まで使用した時の寿命は2000回です。単純比較ですが、寿命は5.7倍になります。


リチウムイオンバッテリーは瞬間的に強い電流を流すことが可能なので、鉛バッテリーのように電子レンジなどの起動時にエンジンをアイドリングさせてバッテリーを保護するような必要もありません。

そのため、インバーターの容量に応じた(我が家は1500Wです。)電気をそのままを使用する事ができるのです。


また、携帯電話などのバッテリーと比べても、エネルギーを詰め込む量が少ないので、発火や爆発のリスクが少なく、衝撃やダメージに強いというメリットもあります。


④鉛バッテリーと比較して小さく・軽い

これに関しては何度かご紹介していますが、クルマを走らせる上で軽くできているということはたくさんのメリットがあります。

また、重量が嵩みやすいキャンピングカーはどれだけ積載物を軽くできるかが重要なので、これからのスタンダードとなっていくと思われます。



今回はリチウムイオンバッテリーの満足点についてご紹介しました。

リチウムイオンバッテリーによって、鉛バッテリーのクルマと比較して家のコンセントに近い感覚で電気を使用できるようになったのを実感しています。

電気を無限に使うことはできませんが、鉛バッテリーと比べても、より余裕を持った運用ができるようになり、さらに行程の自由度が増す。それがリチウムイオンバッテリーの最大のメリットだと私は思います。