Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

「曖昧な記憶」

4月9日

2021.04.08 22:13

先ずは今回の作曲について、了承頂いたTILITILIメンバーとスタッフの皆んなに感謝と、発表によって喜んでくれた皆さんに感謝したいと思います。

これまでを知らない方へ補足すると、私菅野は、現状ではメンバーではなく、元メンバーであります。それからおよそ2年の月日が経ち、この度限定的ではありますがTILITILIとして楽曲を発表する事になり今に至ります。そしてこのような形が、いかに曖昧なものであることかも、いずれわかることかもしれません。それはメンバーとして戻るという事ではなく、楽器弾きとしてこの土地に生きている上での人と人の繋がり、そしてバンドという形の曖昧さ加減の事であります。あまりにもファジーで、孤高なプライドのもとで、ローカル音楽というものが鳴っているということを。

チエちゃんからのバトンとなるブログを読みながら、ひとつ思い出したので記します。

-ロフトにて

あの日のライブは、個人的には散々たるもので、過度なバンド生活のせいか喉が潰れまくっていて案の定その日の夜も早々に潰れ、挙句微熱の中のライブでコンディションは最悪。そんなライブの中、僕は開き直り、声が出ない事を謝りつつバンドマン然としてやり切った最後の曲が終わり退場する時、満杯の会場から

「チリチリありがとう!」

って言う声が聞こえた。

!!

と思った。あんなライブで申し訳ないと思っていた自分に届いた言葉が、ありがとう、という最上の言葉だったからだ。

ライブの出来って、、なんなんだろう。

って率直に思った。と同時に、ライブできて良かった。と思えた。喜んでもらう事が全てだ。何かが届いていたら、それでいいんだ。その思いを持ち帰り、次の時間へと生きてゆく。音楽は、心をこじ開ける鍵であればいい。お互いの伝えたいが届いた瞬間。

それがライブだ。

そう今も思える。そんな夜だった。

気がつけば微熱もアルコールと共に蒸発し、僕らは新宿の夜へ消えたのだった。。。。。←バンアパ川崎君とカケちゃんと、つけ麺屋しか行ってない。笑


-作曲-


楽曲制作の際は自分なりにスイッチを持っていて、今回は改めてTILITILIを意識して作ってみた。「曖昧な記憶」はイントロのギターの出音から選んだ珍しいタイプだ。自分の中のTILITILIを表現できる音を探しながら、コードEの中指を抜いた音がしっくりきた。鳴りが良い。コード名はよくわからない。なんとなくいい感じ。TILITILIの制作はある意味そこがモットーでもあった。作曲家の観点から見たら、僕はどこか欠如していることだろう。笑

作曲観点でチエちゃんと焦点を合わせると、僕の世界観は常に不特定な視点で表現しているつもりで、答えの位置から人に問いかけたくない。迷いの中なら迷いの位置、暗闇なら暗闇から声をかけたい。聞き手が対象であれば、その方の位置から同じ方向を向いて物事を考えたいと思っている。つまり、音楽で答えを出すのは、ある種無責任なところも強く、それよりはきっかけとなる気づきや一歩。そこまでが音楽の役目だと、思って作っているつもりです。行動時間としたら、川辺でぼーっとするような、僅かな間。そこにスッと話しかけたい。そのくらいの間が自分の音楽の立ち位置かなと思っています。

人なんて不完全であり、ましてや自分などは人の見本になるような人間では無い。そして音楽は割と、悩みやストレスが強い時ほど生まれやすいもので、万事快晴な時は創作意欲は湧かないものです。

ちょっと描き過ぎたかもしれないけど、先ずは作るという作業について書いてみました。

発売されていない楽曲を元に書くもどかしさよ。



菅野安宣(uncle WOLK)