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地域づくりファシリテーション研究所

第1話 ファシリテーションってなんだろう?

2020.12.27 23:00

当研究所にようこそ!

所長のムーランと申します。


ファシリテーション(Facilitation)。 

この言葉はいったい何を意味するのでしょうか?


ラテン語で「簡単な」を意味するFacilが語源。

なので、「容易にすること」、「促すこと」がファシリテーション。


「容易にする」という動詞ならファシリテート(Facilitate)です。

「容易にする人」はファシリテーター(Facilitator)。


カタカナ用語は分かりにくいですね。

イージーにカタカナのワードを使うトレンドを僕はヘイト。

・・・って、それを言うときにカタカナ連発かよ!

(以上、一人ノリツッコミでした)


わざわざカタカナの外来語を使う必要はありませんよね。

日本語で簡単に言えるのであれば。


でも、日本語に置き換えるのが難しい用語があります。

概念そのものが外国から来たものの場合です。

「ファシリテーション」はその一つかもしれません。

なのでカタカナで表現。

なので意味が伝わりにくい。

なので広まりにくい。

・・・という負の螺旋階段。

仕方ないことです。でも、残念です。


なぜ僕がこれを残念に感じているか?

それは、ファシリテーションがとても大切だと思うからです。

というか、ファシリテーションのことを考えるのが好きなんです。

好きというか、オタクといってもいいくらい。

24時間、365日ファシリテーションを考えているといっても過言ではありません。

・・・と言ったら言い過ぎでしょうか?


では、僕はファシリテーションの達人なのか?

その質問への答えは、ノー、もとい、いいえ、です。

知識も技術もまだまだ未熟です。

それでも、ファシリテーションを考える熱意は人一倍あります。


そして、特に「地域づくり」においてファシリテーションが果たす役割を考えたい。

そこで、同志たちとともに学び合いの場を立ち上げました。

その名も「地域づくりファシリテーター研究会」です。

通称は「奥能登しつらえ隊」です。

石川県の奥能登地域を舞台に始まったので。


会のなかでは、日頃と違う呼び名で呼び合うことにしています。

僕は会のなかでは「ムーラン」という名前です。

他のメンバーから命名してもらいました。


ありがたいことに、助成金をいただいて活動できることになりました。

公益財団法人トヨタ財団2020年度国内助成プログラム「しらべる助成」です。

何を「しらべる」のか?

まずは、地域づくりにおけるファシリテーションの役割を見える化したいです。

ファシリテーションはいつでもどこでも起こっています。

たとえ意識していなくても。


見過ごされがちな身の周りのファシリテーションの実践例。

それを大切に集めることから始めます。


やりながら考えていく研究会活動。

最終的な「落としどころ」はまだまったく見えていません。


活動しながら得る気づきを、できるだけ多くここで共有していきます。

気づきの集まりとしての「研究所」です。


果たしてどのような方向に進んでいくのか?

その道筋を僕自身、楽しんでいきたいと思います。