最新医療器具と現在のおかれている歯科医療
昨日は、 高額な顕微鏡の見学をしてきましたが、やはり壁は高い。そこで現在 のおかれている環境とのジレンマを。
「海外ではきちんと経済が機能しており、医療器具の値段〈治療費という価格設定になっています。一方の日本では、…。経済が機能していない状況が見受けられます。」
さらに、
「保険による治療費は、数十年前のスタンダードで決定され、治療費がほぼ横ばいのままで、多くの最新医療器具の値段が治療費を上回るという現状にあります。保険範囲内での治療にこだわってしまうと、正しい治療を諦めるか、歯科医師が金銭的、時間的に犠牲にならざるを得ない状況といえるかもしれません。」
という貴重な先生の考えをご紹介させて頂きます。
非常に優秀で歯科界を引っ張っている第一人者でいらっしゃいます。
おっしゃるとおりで、
歯科顕微鏡やインプラント一つとっても、
かなり高額でありますが、その治療技術は素晴らしくとも、保険適用範囲はまだ狭く、実際に患者さんへの恩恵が少ないという側面があります。
確かに、治す、治る医療が当たり前であれば
簡単に治る病態と難治な病態とは、
時間や労力もさることながら、医療器具の英知を借りた方が速く、治ることも。
歯、1本は侮れません。その歯1本、されど。1本。
と私はいつも思いながら、治療にあたっております。
そう考えると、現状の日本においては、
先進医療は、ある一部の医師、歯科医師においてなされているのが現状ではないかと思います。
その先生方は、研鑽も積み、自分である程度リスクを抱え、神経を集中させて、卓越した技術で、先進医療を行っているわけです。
しかし、気持ちや 気概は私も一緒であります。
指紋が例であるように人体は一つとして同じ事はありません。
一つの歯、一つの病態に全く同一性はない。
しかし、医療においては、負けは許されない。
そこをどう担保するか、
私は、今置かれた状況下で、最大限の誠意と時間と労力で治癒に導ければと思います。
笑顔でメンテナンスに通って頂ける歯科を目指して。
新潟市西区小針南台
西原歯科クリニック
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