アメリカ独立7-独立戦争ついに勃発
2021.04.10 10:57
1775年4月19日、ついにイギリス軍とアメリカ植民地民兵との衝突が起こった。レキシントン・コンコードの戦いである。英軍はボストン北西のコンコードにある米民兵武器庫の撤収を実施しようとしたが、それを許さない民兵と衝突。英軍700名を撤退させた。民兵は撤退中にも攻撃をかけかなりの被害を与えた。
その後、ボストンの英軍は米民兵に包囲されることとなった。5月10日にはニューヨークの英軍倉庫が奪取され、大量の武器弾薬が米民兵側に入る。何とその日は第二回大陸会議の開催日だった。大陸会議は、植民地防衛のために、13植民地が共同で当たることを決議し、大陸軍を結成した。
大陸軍は、とりあえずマサチューセッツとニューヨークの民兵を公認し、最高司令官をジョージ・ワシントンとした。彼は南部のヴァージニアの出身であり、先立つフレンチインディアン戦争で、司令官として大軍を率いた経験があり、かつ政治家だった。
6月17日、ボストンではバンカーヒルの戦いが起きる。この丘を英軍が占拠するという情報を得て、米軍は先に占拠して土塁をかまえた。激闘の末、米軍側は弾薬が尽きて撤退したが、英軍にかなりの打撃を与え、十分戦えることを示した。この戦いで、大陸軍には志願者が続出する。