“あきらめる”という勇気
2021.04.11 01:29
10数年前研修でお世話になった、農家の経営者の言葉を思いだします。
ミカン農家さんでしたが『秦さん、私たちプロは絶対良いものを創る自信は
あるけど、あきらめも良いのです!』と。意味が理解できない私への答えは
『例えばね、今年は豊作。やったぁ!と期待していたら収穫1週間前に台風が
やってきてOUT。あぁあ来年また頑張ろう!って気持ちを切り替えたら
翌年は春先気温が低く思うように育たない。またかぁと諦める』
こんなお話でした。専業農家さんであれば経験と知恵は豊富。
そんなプロでも自然には逆らえないのですね。
翻って私自身、過去の自分に置き換えたとき
*簡単にあきらめるんじゃないよ!
*まだ、やれることあるだろう!
*途中で投げ出すんじゃないよ!
などなど、こうした言葉を平気で発信していたことを恥じます。
上司がとるべき態度は叱責ではなく、どうすればうまくゆくかを伝えることなのですね。
自分にない答えを部下に強いる。部下にすれば耐えられないことです。
世の中、努力しても叶わないことはあります。
叶わないことがあることを自覚することです。
農家の方のこの言葉は重い響きがあります。
お読みになった皆さんいかがでしたか。時にあきらめる勇気も必要です。
まこと