1935年(昭和10)の火星スケッチ(8)
2021.04.11 07:04
今回は、伊達英太郎氏の火星スケッチをお目にかけます。意外なことに、伊達氏の1935年の火星スケッチは、3枚しか残っていません。代わりに、伊達氏の機材等の写真は豊富にありますので、スケッチと併せてご覧ください。
11.5cm反射経緯台(SHIROGANE号)と伊達英太郎氏です。一番上は、自宅に設けられた観測台での伊達氏です。4枚目写真左に写っているのは、36mm屈折経緯台(五藤光学のダイアナ号ではないでしょうか。)です。SHIROGANE号は、木製の四角鏡筒から金属鏡筒に変更されました。主鏡は酒巻菊治氏が研磨し、中村要氏が修正研磨した物です。
21歳頃の伊達英太郎氏です。
伊達氏の1935年の惑星スケッチは、この他に金星が2枚、木星が11枚、土星が4枚残されています。順次ご紹介していく予定です。
(写真は伊達英太郎氏天文写真帖より、資料は全て伊達英太郎氏保管)