渡仏して2年半 “食生活編”
さてここ南仏に来て、あっという間に2年半が経ちました。
みなさんはコンビニのない生活ってどんなものか想像したことがありますか。
都心はもちろんですが、日本の田舎にさえコンビニは車で少し行けばきっと辿り着くような誰にでも身近な存在だと思います。東京OLをしていた頃は、各ビルにコンビニが入っていたものです。実家のそばにもセブンイレブンがすぐありますし、お腹が空いたらおいしいスイーツやお菓子、コーヒーなどなんでも手に入ることができました。
さて、ここ南仏の田舎はどんなもんでしょう。2年半前からコンビニなしの生活がスタートしました。
今回は渡仏し食生活が一変したことによって、劇的に変化した3つの事をご紹介したいと思います。
1. 料理が上達する
コンビニがないので、食べたいと思ったものは全て1から作るしかありません。ですので食べたい一心で何でも作るようになりました。
例えば、餃子(皮から作成)、ラーメン、カレーやパン、ピザなど。そしてコンビニでよく買ってた大福とかたい焼き(鯛焼き器を購入)、そしてプリンやシュークリーム、チーズケーキなどのスイーツなどもです。
今まで生きてきた中で、「大福」とかまず手作りできることすら知りませんでした。それが想像以上に簡単に作れて、食べた瞬間の感動と言ったら今でも忘られません。
そもそも料理に全く興味がない人間でした。
コンビニがないお陰で、料理が上手くなれて本当に感謝です。有難い。
2. 理想的な食生活になる
コンビニがないので、まず加工食品や惣菜、弁当などを全く買わなくなりました。というか売っていませんので、今では野菜と肉・魚、卵や牛乳などとシンプルな調味料を買ってきては、それだけで調理をしています。自分で塩加減や味の調整もできるし、必然的に無添加なものになりますので、こんな素晴らしいことはありません。食品添加物が入ってないわけですから。
そしてラッキーなのは、ここフランスでは野菜と乳製品が日本と比べてすごく安いということです。安いので多くの野菜を食べることができます。フルーツも充実しているので、ビタミンも摂取しやすくなりました。
ということで体にとてもよいものを食べるようになり、全く風邪も引きませんし、健康そのものです。
3. お金を使わなくなる
そもそも東京のようにここ南仏の田舎は、今コロナ禍でもありますが、お店が開いていませんし、そんなにたくさんの種類のお店があるわけでもありません。ですので、仕事帰りは会社からスクーターで直帰です。食料品は週に1回、または2回くらい週末の前の金曜日に買いに行くことが多いです。
というわけで、ランチも家に帰ってきて料理したものを食べているので、寄り道をしませんし、1日全くお財布を開けることがないですね。開けたとしてもチケットレストラン券で済んでしまいます。
そのお蔭で貯金ができるようになりました。なんて素晴らしいことでしょう。
どうでしたでしょうか。コンビニがなくても私は幸せです。っていうかコンビニがない方が私には合っていると実感してます。健康的な食生活になれますし、料理も楽しくなります。そしてお金がその分使わなくなるわけですから、一石三鳥こんな良いことはありませんね。
今の世の中は便利なものが増え続けていますが、便利だけがいいという事でもありません。それと同時に失っているものもあるのです。そういう意味では、コンビニのない今の私のこの環境はとても価値があるような気がします。
コンビニがすぐ近くにある皆さんにはなかなか難しいとは思いますが、機会がありましたら、自分で1から食べたいものを作ってみてはいかがでしょうか。