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動かさなければ代償しない

2021.04.11 22:54

動かさなければ代償運動も起こりません。


これで動かない動きが成立します。 「動かそうと思うことが運動になってます」と患者さんによく言います。運動というのは、大きく強く動かしてこそ運動だと思っている人が殆どだと思いますが、動かさない運動があるのです。 


動かさない運動は、運動しようとは思っても動かさない状態です。

まるで怠け者の散歩みたいな感じですね。 しかし、これが意外に難しいし、運動になっているのです。汗をかいてくることもあります。集中すればする程、一気に汗が噴き出てきたりします。


意識が運動を作っているということだと思います。運動させようという思いは、運動のはじまりです。動いてはいないですが、運動です。

そもそも、これがないと筋肉は収縮しません。


その思いだけなら代償運動なしに運動させることができる訳です。 やってみるとわかりますが、これは本当に精神の変革を起こします。

平たく言えば、究極の瞑想かもわかりません。これが理解できてはじめて、触診という診断が可能になってきます。これにはかなりの集中力がいりますが、健康維持なら軽く思うだけで十分です。


ホントに人間の身体は不思議だなぁ~と思います。 意識や感じるということは、科学できません。なぜ、美しいものを美しいと感じるのか?

これは永遠のテーマだそうです。

物理学を長年やって宇宙の法則を発見した偉い先生が、画家と対談しているのをテレビで見ましたが、物理の法則は発見できても、人間が感じるということを数式にはできないとおっしゃってました。そのとおりなんじゃないかと思います。


動かさない運動は、とても難しいことです。思うだけで実行はしないが、実行の寸前まで思う。これは神経が集中し、精神が滅茶苦茶高くないとできないことです。

逆に、それが精神のトレーニングになるということもわかってきました。