むくみってどうやって治すの?
今日も一日お疲れ様でした。
家に帰って靴下を脱いだら、足に靴下のゴムの跡がクッキリ( ;∀;)
なんてことありませんか?
ちょっと飲みすぎて、朝起きたら顔がパンパンに( ;∀;)
なんてことありませんか?
ご相談が多い「むくみ」
そんなむくみでお悩みの方は参考にしてみてください。
まず大前提として、頻繁にむくむ方やむくみの程度はひどい方はお医者さんに行って
検査してもらいましょう。
高血圧や電解質異常、腎臓の病気など重大な疾患が隠れている場合があります。
検査の結果は異常が無い。だけどむくみやすいという方はどうしたら良いのでしょうか?
「利水剤」を使います('ω')ノ
ん?利水剤? 利尿剤じゃないの?と思いますよね。
似て非なるこの二つ。
「利尿剤」とは、高血圧や心不全・浮腫の治療薬として西洋医学で頻繁に使われるお薬で
尿を出しやすくして体液量を減らすことで血圧を下げたりむくみを取ります。
お医者さんの管理の元、正しく飲んでいれば問題ありませんが、それでも稀に
脱水症状や立ちくらみ、低血圧やミネラルのバランス異常が起こる事があります。
これに対し「利水剤」は体の中の水分の偏りを調節するものと言ったところでしょうか。
もちろん「利尿剤」のように余分な水分を外に出す働きを持っていますが、必要以上に
外へ出してしまうという事はありません。
漢方で考える「水」とは血液以外の水分を指して、尿だけでなく汗や鼻水、唾液や涙も
これに含まれます。
そして「水」がカラダの中を隈なくスムーズに流れている状態が健康だと考えます。
ところが、どこかの部分で流れが悪くなったり、溜まってはいけない所に溜まってしまい
カラダにとって良くない影響を及ぼす状態になった場合には「水毒」となります。
足に溜まればむくみとなり、膝に溜まれば関節痛になり、胃腸に溜まれば食欲不振や
吐き気や下痢になり、首から上に溜まれば頭痛やめまい・耳鳴りとなって現れます。
こんな時に「利水剤」が大活躍します(^O^)/
代表的なものとしては「五苓散」などが挙げられます。
「利水剤」を使うことで体の中の水分代謝が調節され、本来の正常な「水」に
戻るのです。
そして「水」は「気」や「血」と共に流れていることから結果的に「気」や「血」の
流れも正常に近づけてくれます。
よって「利水剤」はむくみだけでなく、関節痛や下痢、吐き気や頭痛、高血圧や頭痛
二日酔い、乗り物酔い、つわりなど様々な効果が期待できるんです!
少々長くなりますが、もう少しだけお付き合いを。
むくみのもう一つのキーワードは「脾胃」つまり胃腸です。
「脾胃」はカラダの水分代謝に深く関係しています。
だから「脾」が上手く働かないとむくみが起きやすくなります。
弱った胃腸に、必要以上に水分を流し込めばむくみが悪化してしまいます。
ひと昔前に「1日2ℓの水で健康に」というブームがありましたが、これはその人の生活環境や
体重にも関係していますので鵜呑みにしてはいけません。
もともと「水毒」の方に1日2ℓの水は正に「毒」になってしまいます。
ましてや、冷たい水をいちどきにガブガブ飲むなんてもってのほかです。
間違った水分補給は必ずカラダの中で悪さをします。
お困りの時には「利尿剤」ではなく「利水剤」をオススメします。
お近くの漢方薬局でご相談ください。