Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

yoyo

蘇る勤労

2021.04.12 11:40

休み明け初出勤。運良く乗り換え前も後も席に座ることができたけれど、いろんなことが頭の中を回っていて落ち着かなかった。イヤフォンを耳にさす。昨日の自分がかけていたさすらいが今日の私を励ます。


休みに入ったのがコロナ禍になる前だったので、自分にとって職場に通う日々というのはコロナ禍以前の世界そのものだった。一年半前と同じ服、一年半前と同じ曲。時間が戻ったような気分になる。けれども食堂には黙食にご協力くださいという貼り紙があり(黙食はもくしょくと読むのだろうか。予測変換にはでてこなかった)、売店はドアを開け放って入口と出口を分けていて、そして職場の人は私を誰かの母として見ている。今までと今が混ざって一つの世界になっていく不思議な心地がした。


職場はみんないい人たちでよかった。自分はこれからなんでもできるのだという気持ちになる。そういうのが良い職場、ひいては良い生活なのだとも思う。昔、もう人生終わったと思いながら働いていた職場のことを思い出す。


職場の人たちも、子どもを預けている保育園の先生たちも、通勤電車で揺られる人たちも、なんだか見ているとわくわくする。世の中にはいろんな人がいるなと思う。それを感じるために働いているようなところがある。人の役に立っている実感というものを私は仕事で感じたことがない。だから働くことに向いてないのだろうと思う。