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元美浦トラックマンの競馬血統ブログ

ケアレスウィスパーの19 シルクホースクラブ 第1回追加募集

2021.04.14 11:59

ケアレスウィスパーの19 募集価格3000万円

牡 池江厩舎 ノーザンF生産

父ドレフォン 母父フジキセキ

父ドレフォンはBCスプリント(米GⅠ・D6F)などダート短距離GⅠを3勝した快速馬。2017年に社台SSに繋養され、今年の2歳馬が初年度産駒になる。牧場の評判も上々で、見栄えのする馬体からセールでは高額で購買されている。社台SSとしても力を入れており、初年度から活躍する可能性十分だ。


産駒がデビューしていないだけに配合のポイントは分からないが、本馬はDeputy Minister×フジキセキの黄金配合を持っている点に好感が持てる。ドレフォンがStorm Cat、Deputy Minister、RelaunchとEight Thirty≒War Relic≒Good Exampleのパワー増幅で成功した配合であり、その血と相性の良いフジキセキの血が入るのはダート馬として大成する典型的なパターンだ。

また、エヴリウィスパーの血をいじっているのもポイント。フレンチデピュティ≒エヴリウィスパーの配合を持つ馬は勝ち上がり率が非常に高いことで有名。本馬はGhostzapperとエヴリウィスパーがニアリーな関係と言ってよさそうで、同じような活躍が見込めそう。

◆Ghostzapperとエヴリウィスパーの血統構成


問題は厩舎。池江厩舎はCWコースを長めから追い切る調教パターンで芝中長距離戦に活躍馬が集中している。ダート成績に限ると上級条件で勝ち負けできる馬が少なく、近年ではシロニイしか活躍できていない。米国血統馬が少ないこともあるだろうが、期待された米国マル外もコケていたりして、調教パターンが合わない影響は大きい。

◆池江厩舎のダート成績(2011年度産~)


【総括】

配合のポイントが未知な初年度産駒のドレフォンではあるが、教科書的な配合論からは堅実に走ってきそうな血統構成。血統評論家の望田氏もフジキセキ肌ではダートで期待できるコメントを出している。父ドレフォン×母父フジキセキの牡馬は少なく2歳馬は2頭しかいない。それだけに血統派の多くが本馬の走りに注目することは間違いない。

これでダート専用・坂路調教中心の厩舎だと良かったのだが...。ダート馬の活躍馬が少ない池江厩舎というのは残念。クラフティワイフ牝系×池江厩舎と言えば、トーセンジョーダン、トーセンスターダム、トーセンホマレボシだが、本馬はゴリゴリのダート馬でワケが違う。

堅実に走る保険付きではあるので、近年やや不振でもダート不得意でも一流厩舎と考えられる方はオススメできる1頭。出資の有無に関わらず応援したい。


堅実性  ★★★★★

大物感  ★★★☆☆

お買い得 ★★★☆☆